元国連職員のマイケル・スーサンが自身の体験を基に書き起こしたベストセラー小説を映画化。2002年、困窮するイラク国民を救うはずの国連主導による人道支援計画「石油・食料交換プログラム」の裏で行われていた汚職事件を活写するポリティカル・サスペンス。出演は「ダイバージェント」シリーズのテオ・ジェームズ、「ガンジー」のベン・キングズレー、「2重螺旋の恋人」のジャクリーン・ビセット。監督・脚本は「ストックホルムでワルツを」のペール・フライ。共同脚本を「クライシス・オブ・アメリカ」のダニエル・パインが務める。
ストーリー
2002年、イラク戦争直前のバグダッド。24歳のアメリカ人青年マイケル(テオ・ジェームズ)は、外交官であった父の跡を継ぎ、念願だった国連事務次官の特別補佐官に任命され、国連主導による「石油・食料交換計画」の担当者となる。これはイラクがクウェートに侵攻したことで行われた経済制裁の影響で貧困にあえぐイラク民間人を救う人道支援計画であり、国連管理のもとイラクの石油を販売し、食料に変えてイラクの国民に配るというプロジェクトであった。一見理想的な政策に見えるこの計画、実はイラクの大統領フセイン自身が関与し、国連を中心とした世界各国の企業や官僚機構が関わっていることが判明。200億ドル(約2兆2,000億円)という巨額マネーが消え、国連史上最悪の政治スキャンダルへと発展していく……。