アン・バンクロフト
Emma
プリマ・バレリーナとして成功した女性と、結婚してバレエ界を引退した女性2人の対照的な人生を中心に、女の幸福は結婚か、それとも仕事をもった自立した人生を生きることか?と問いかけ、親と子の情愛を盛りこみながら展開される人生ドラマ。製作総指揮はバレリーナとしても知られるノラ・ケイ。監督はノラの夫君で「ファニー・レディ」のハーバート・ロス、オリジナル脚本はアーサー・ローレンツ(サンリオ刊)でロスと共同で製作も兼ねている。撮影はロバート・サーティース、編集はウィリアム・レイノルズ、美術はアルバート・ブレナーが各々担当。なお、バレエ・シーンはアメリカン・バレエ・シアターが全面的に協力している。出演はアン・バンクロフト、シャーリー・マクレーン、ミハイル・バリシニコフ、レスリー・ブラウン、トム・スケリット、マーサ・スコット、アレクサンドラ・ダニロワ、アントワネット・シブリー、スター・デニアス、マーシャル・トンプスン、ユルゲン・シュナイダーなど。
オクラホマ・シティ。ウェイン・ロジャース(トム・スケリット)と妻のディーディー(シャーリー・マクレーン)との間には長女エミリア(レスリー・ブラウン)、長男イーサン、二女ジャニナがある。この2人は元アメリカン・バレエ団のダンサーであったが、ディーディーがウェインとの恋愛中に妊娠したために正式に結婚し、バレエ団から身を退いたのだった。エミリアは容姿も美しく、父母の血をひき、バレリーナになる才能を充分に具えていた。オクラホマ・シティにアメリカン・バレエ団が2日間の公演を行なうためにやってくることになった。アデレイド(マーサ・スコット)をオーナーとするこのバレエ団の1人エマ(アン・バンクロフト)はディーディーの親友であり、ディーディーがプリマ・バレリーナをやめたのはエマに勧められてエミリアを生んだからであった。エマはディーディーに代って舞台でアンナ・カレーニナの役をやり、プリマ・バレリーナの地位にのぼることができたのだった。ロジャース一家は、この公演をこぞって見に行き、ディーディーは久方ぶりのエマの舞台姿に感激するが、内心には複雑な思いが交錯していた。エミリアがエマに勧められ、ニューヨークに滞在するアメリカン・バレエ団に入ったのはそれから間もなくであった。夏のシーズンを控え、エミリアは「ジゼル」で初舞台を踏むことになった。そして団員の1人で、ソ連生まれのユリを知り、愛するようになるが、キャロリンというバレリーナといい仲になったということを知り、失望する。エマはそんなエミリアをやさしく慰め、だんだんと2人の仲は深まっていく。やがてバレエ団が4年毎に行なうギャラ公演の日が近づく。エマはこれに出演するエミリアに衣裳を贈るが、このことでエミリアとディーディーの間に微妙な亀裂ができてしまう。ディーディーはエミリアをエマにとられたくない気持でいっぱいだったのだ。そして、第25回ギャラ公演でエマは「アンナ・カレーニナ」に、エミリアは「ボーテックス」に出演し喝采を浴びた。公演が終り、ホテルのバーでディーディーがエマに会った時、2人が互いに抱いていたライバル意識があからさまに爆発する。ディーディーは、エマが20年前、自分とウェインを結びつけることにより「アンナ・カレーニナ」に出演できたのだと言い、それに対してエマは自分の方がまさっていたからだと答え、ついには、ハンドバッグでの殴り合いがはじまるが、それもやがては笑いに代わる。一方、エミリアは念願のユリとの共演が大成功に終り、ユリも気持もとりもどし、プリマ・バレリーナとなる第一歩を踏み出すのだった。
Emma
Deedee
Yuri
Emillia
Wayne
Adelaide
Sevilla
Dahkarova
Carolyn
Carter
Michael
Freddie
Amold
Peter
Rosie
Ethan
Janina
Florence
Sandra
Barney
Billy_Joe
監督、製作
脚本、製作
製作総指揮
撮影
カメラ操作
撮影助手
音楽
美術
編集
衣装デザイン
録音
助監督
助監督
アソシエイト・プロデューサー
アソシエイト・プロデューサー
セット
キークリップ
スチール
字幕
脚本監修
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