柄本時生
萩原祐佐
1955年に渋谷実が映画化した長与善郎の小説を、柄本時生主演で再映画化。恋仲だった隠れキリシタンのモニカと別れた腕利きの南蛮鋳物師・萩原祐佐の元に、鋳物の注文が舞い込む。だがそれは、キリシタン撲滅のため、“踏み絵”として利用するものだった。共演は『渡る世間は鬼ばかり』の吉村涼、「正長の土一揆」の松田洋治。監督は「正長の土一揆」の秋原北胤。2016年4月10日ほか開催の特別上映会を経て、2018年9月22日より横浜シネマジャック&ベティにて連続上映。
萩原祐佐(柄本時生)は、その腕を広く認められた南蛮鋳物師。ある時、隠れキリシタンのモニカ(今村祈履)と恋に落ち、結婚を決意したものの、宗教が壁となって別れを告げられる。自暴自棄になった祐佐は、偶然目にした大人の魅力漂う芸妓・君香(吉村涼)に魅かれてゆく。そこへ突然、奉行所の転びバテレン、ミゲル(松田洋治)から、鋳物の注文が舞い込む。その注文とは、“キリストの鋳物を作ってほしい”というもの。だが、その鋳物は鑑賞用ではなく、キリシタン撲滅に利用するための“踏み絵”だった……。