監督、プロデューサー
病気や災害で家族を失ったアフリカと日本の子どもたちが、ブロードウェイの舞台に挑戦する様子を記録したドキュメンタリー。舞台経験のない彼らが、お互いの言葉や文化の違いを乗り越えながら、超一流のスタッフたちと共に猛レッスンに打ち込む姿を追いかける。日本語版ナレーションを「僕らのワンダフルデイズ」の紺野美沙子が担当。音楽を、ピアニストの中村由利子と、ギター&バイオリンの2人組インストゥルメンタルユニット、ジュスカ・グランペールが手がける。監督・プロデューサーは、本作が初の長編作品となる篠田伸二。
ストーリー
エイズによって家族を奪われたアフリカ・ウガンダの子どもたちのもとに、ある日、一人の東洋人の老人が訪れる。その来訪者とは、あしなが育英会の創設者・玉井義臣であった。玉井は、これまでに「あしなが」を通じて、50年で1000億円を集め、親を失くした10万人の子どもたちの教育支援を行ってきた。人生を賭したある想いを胸に秘めた彼は、ウガンダの遺児たちにブロードウェイの舞台に立たないかと言う。やがて、英国の舞台演出家ジョン・ケアードや米国大学のコーラスの先生がウガンダを訪れ、歌のレッスンがスタート。初めは西洋のメロディーに戸惑っていた子どもたちも、次第に歌うことへの喜びを感じ始めるのだった。一方、東北の津波で家族を失った子どもたちにも、同じブロードウェイへのオファーが届く。ウガンダと東北の子どもたちは対面し、自分の境遇を互いに語ることで、心の奥底の傷にふれ合っていく。超一流のスタッフのもと、全くの素人である演者たちは、力を合わせ、歌と演奏、ダンスに全力で磨きをかける。やがて、悲しみに濡れていたその瞳に、輝きが灯り始める。はたして、コンサートは成功するのか。そして、奇跡の魂の交流の先で子どもたちが見つけたものとは……。
スタッフ
ナレーション
紺野美沙子
撮影
窪田裕之
音楽
中村由利子
音楽
ジュスカ・グランペール
編集
平野晃司
オフライン編集
加那原淳成
助監督、翻訳
パーキンソン佳代子
パラパラ漫画
アトムストーリー
構成
柴崎明久
構成