ユリ・ヤカブ
イリス
「サウルの息子」のネメシュ・ラースローによるドラマ。1913年、イリスはブダペストの高級帽子店で働くことを夢見てやってくる。そこは彼女の亡くなった両親が遺した店だった。だが、今のオーナーに追い返されてしまう。さらに彼女に兄がいたことを知る。出演は、「サウルの息子」のユリ・ヤカブ、「エリザのために」のヴラド・イヴァノフ、「リザとキツネと恋する死者たち」のモーニカ・バルシャイ。ヴェネチア国際映画祭国際批評家連盟賞受賞、第91回アカデミー賞外国語映画賞ハンガリー代表作品。
1913年、オーストリア=ハンガリー帝国が栄華を極めていたころ、ヨーロッパの中心であるブダペストのレイター帽子店で働くことを夢見て、イリス(ユリ・ヤカブ)が店を訪れる。そこは、彼女が2歳のときに亡くなった両親が遺した高級帽子店だったが、現在のオーナーであるブリル(ヴラド・イヴァノフ)は、突然現れた彼女を歓迎することはなく追い返す。オーストリア皇太子も訪れる華やかで憧れの場所に見えた帽子店だったが、裏では王侯貴族に店の女性を捧げているという大きな闇が隠されていた。さらに、イリスには兄がいたことを初めて知るが、その兄カルマンは、伯爵殺しという大事件を起こしていた。イリスは失踪したカルマンを必死に探し始めるが見つからない。やがてカルマンとその仲間たちは、貴族への暴動を起こす。第一次世界大戦前に激動するヨーロッパの渦に巻き込まれていくイリス。彼女は兄とめぐり逢うことができるのか? そして高級帽子店の運命は……?
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