肉體
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肉體

1932年公開
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「チャンプ(1931)」「太平洋爆撃隊」のウォーレス・ビアリーが主演する映画で、「心の青空」も同じくエドモンド・グールディングが原作し、「人類の戦士」「大空の闘士」のジョン・フォードが監督に当たった。脚色は「愛に叛く者」「チャンプ(1931)」のレオナード・プラスキンスが「裸一貫(1931)」のエドガー・アレン・ウルフと共同し、台詞は劇作家モス・ハートが書いている。助演者は、「マルタの鷹(1931)」「十仙ダンス」のリカルド・コルテス、「マタ・ハリ」「暗黒街の顔役(1932)」のカレン・モーリーを始め、「愛に叛く者」「街の野獣(1932)」のジーン・ハーショルト、「スザン・レノックス」「進め女性軍」のジョン・ミルジャン、「今宵ひととき」のグレタ・マイヤー、ヴィンス・バーネット等で、キャメラは「魔の家(1932)」「待ちかねる処女」のアーサー・エディソンがクランクした。

ストーリー

アメリカ娘のローラは彼女の恩人でダンスのパートナーたるニッキー・グラントが 罪を犯した巻添えを食って、ドイツのベルリンで留置場に拘禁された。彼女は釈放されたが無一文なので知らぬ異郷に頼る者もなく困り果てたが、彼女が無銭飲食をした料理店の給仕ポラカイの親切でポラカイが住んでいるアパートの一室に居を得た。ポラカイは人の良い給仕だったが力自慢でレスリングに少なからず心得があった。ポラカイは一目見た時から柄にもなくローラに惚れて了ったのだった。ローラは恩人のニッキーを兄と慕ってポラカイに罰金を払ってやってニッキーを牢から出してやった。ローラは既にニッキーの子を宿していたので、2人で事実を打明けて金を借りて米国へ帰ろうと言ったのが、彼はポラカイから金だけ奪って1人で米国へ帰って了った。ローラは料理店の主人ハーマンの口利きでポラカイと婚約していたので、ニッキーに迫られて仕方なく、事実を秘してポラカイと結婚した。ハーマンはベルリンの店を売って渡米しニューヨークで酒場を開いた。ポラカイはローラを妻に迎えて喜び、遂にレスリングのドイツにおける選手権を獲た。ローラも身二つとなって男児を生んだがポラカイは我が児と信じていた。ポラカイは妻子を連れて渡米した。ローラはポラカイの純情には動かされたが醜男の彼を好きにはなれなかった。そしてニッキーの悪心を憎みながらも、子まで成した仲の彼をあきらめかねていた。レスリング興行師ウィラードはポラカイの力量を知って契約しようとしたが、ポラカイは八百長勝負を強いられると聞いて断わった。ニッキーはポラカイのマネジャーとなり金儲けをしようと思い、ローラを操ってポラカイにウィラードと契約させた。ポラカイは連戦連勝してとうとう選手権保持者ジビスコと対戦することとなった。試合前の下馬評はポラカイに有利であった。ウィラードはポラカイに負けろと命じた。正直なポラカイはハーマン夫婦始め友達に大損をさせることを恥じて大酒をした。ローラはポラカイの真正直さと純情とに感激し、すべてを告白して試合にも勝ってくれと頼んだ。ポラカイは怒髪天をついてニッキーを殺して了った。そして試合ではジビスコを倒して世界選手権を獲得した。同時に彼は殺人犯として捕縛された。ローラは獄中に彼を訪れて、彼が情状を酌量されて近く出獄できると慰めるのだった。

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作品データ

原題
Flesh
製作年
1932年
製作国
アメリカ
配給
MGM支社
初公開日
1932年
製作会社
M・G・M映画


[c]キネマ旬報社