ラリー・マン
Parler
ロバート・トッテンとセーラ・リンチの脚本をトッテンが監督した戦争映画。撮影は「太陽の怪物」のジョン・モリル、音楽はジェーム・マンドーザ。出演者は「金魚鉢の中の恋」のメイジェル・バレット、ヴィクター・フレンチ、ラリー・マン、ジョン・セダーなど。製作はサム・アルトニアン。
第二次大戦中のイタリア北部戦線。敗色の濃いドイツ軍は執拗な反撃を繰り返し、ドイツ軍前線監視陣地は米軍の偵察隊を待ち伏せて砲列をしいていた。米軍のロジャース中尉は、ライリー曹長(ヴィクター・フレンチ)を連れ監視所の偵察に当った。ライリーは敵の眼を盗んでドイツ監視陣地に近づきこれを爆破した。一方、ロジャース中尉と、その部下は無電基地に侵入し、イタリア人夫婦とその姉妹を発見した。その時、アメリカ戦闘機が突如爆撃してきたが、彼らは逃れた。が、生き残ったのは5人のアメリカ兵と数名のイタリア人だけだった。彼らはイタリア娘テレサ(メイジェル・バレット)の案内でパルチザン部隊の本拠地ジョルジョ山岳へ向かった。が、途中ロジャース中尉とマーチン伍長がドイツ兵により射殺された。幾多の危険をおかしライリー曹長とパーカー(ラリー・マン)たちはパルチザン基地にたどり着いた。パルチザンの指導者ロマノ博士は喜んで迎えた。が、ドイツ軍偵察機の攻撃に逢い、ロマノ博士とパーカーは死んでいった。果てしない苦労の末、やっと平和への夢を求めて到着したジョルジョ山岳地帯も、すでにドイツ軍の手中にあった。彼らは再び戦わねばならなかった。パルチザンの勇敢なレジスタンスとともに2人のGI、ライリーとドナテリーは必死に戦い、もはや自分の生命を守ることのみが精一杯であった。長い苦しみの戦いだった。この戦闘で妹娘マリアは死んだ。強烈なイタリアの陽ざしを浴びながら、マリアの死体にすがりついて泣き続けるテレサ……。闘い終わった2人のGIが側でじっと姉妹を見つめていた。無言でみつめているよりどうにも仕方がなかった。
Parler
Riley
Rogers
Georgio
Dontelli
Teresa
Maria
監督、脚本
脚本
製作
製作総指揮
撮影
音楽
アソシエイト・プロデューサー
[c]キネマ旬報社