四十二番街
四十二番街
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四十二番街

1933年公開
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「ブラウン野球虎の巻」「海底マラソン」のロイド・ベーコンが監督した舞台裏情話物で、ブラッドフォード・ロープスの原作に基づいて「つばさの天使」と同じくライアン・ジェームズとジェームズ・シーモアが共同脚色している。キャメラは「仮面の米国」「ルンペン紳士」のソル・ポリートの担任で、ダンスは「パーミィ・デイス」のバスビー・バークレーが振りつけ及び演出している。出演者は「懐かしの谷」「脱走兵」のワーナー・バクスター、「月世界征服(1931)」「マルタの鷹(1931)」のビービー・ダニエルス、「母」「女探偵長」のジョージ・ブレント、ジーグフェルド・フォリーズのスターたるルービィ・キーラー、「待ちかねる処女」「男子入用」のユーナ・マーケル、「母」「ルンペン紳士」のガイ・キッビー、「劇場王ブラウン」のジンジャー・ロジャース、新進のディック・パウエルでその他ネッド・スパークス、アレン・ジェンキンス、ヘンリー・B・ウォルソール、ジョージ・E・ストーン等が助演するほか200名の踊り子たちが出演している。

ストーリー

金持ちのアブナー・ディロン親爺は女優ドロシー・ブロックに惚れ、彼女をスターにするミュージカル・ショウに金を出すことになった。しかしドロシーが恋しているのはヴォードヴィル時代からのパートナーのパット・デニングだった。このショウの演出は有名なジュリアン・マーシュがやることとなり、一所懸命に稽古をつけていた。彼はこのために命を失うかもしれないと医者に言われたが、彼は引退しても差し支えないだけの金を獲りたいのであった。長い間コーラス・ガールをやっているロレーンとアンは自分たちの出世はあきらめてペギィ・ソーヤーという若いコーラス・ガールを立派なものにしたいと熱心に世話を焼いている。ペギィには若い二枚目役のビリィも肩を入れていた。それをペギィはありがたいと思い、恋を感ずるようにさえなった。ある晩ペギィはパットに家に送ってもらったがその途上、パットは舞台監督マーシュの手下に殴られた。マーシュはパットとドロシーの仲が金主に知れたら大変ダと思っていたので懲らしたのである。ペギィは傷ついたパットを自分の下宿へ連れ帰って介抱したが、下宿の女将に誤解を受けて追い出されてしまい、金がないので二人はパットのホテルへ泊まった。マーシュは苦心してようやくふたがあけられるまでにこぎつけた。パットとベギィが路で出会って親しげに話しているところを見たドロシーは嫉妬してしまう。逆上気味のドロシーは初夜の前晩金主を罵倒したのでディロンは怒ってドロシーをスターにするなら金は出さぬと言い出す。が結局ドロシーが謝るなら堪忍すると折れた。原因を知らないマーシュはドロシーにすぐパットと切れろ、と忠告したが、それを耳に挟んだペギィはパットがまた殴られると早合点してドロシーに警告してやった。ドロシーはかえって怒って、はずみに踵をくじいてしまう。一方アンはディロンを口説いてスターになろうとしたが、それはマーシュに跳ねられ、結局ペギィをスターにすることとなる。ペギィは怖いような気がしたが、気を取り直して稽古に励んだ。ビリィも彼女を勇気づけ恋を告白した。ドロシーもパットと仲直りしてペギィの親切を知り、彼女の成功を祈ると告げた。かくてペギィは晴の舞台を踏んで見事に成功した。監督のマーシュはヘトヘトになってもう死にそうであったが、観衆がペギィをほめるのを聞いて満足の笑みを浮かべたのであった。彼が死を賭して尽くした努力は観衆には認められなかったが、それでもマーシュは満足だった。

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作品データ

原題
42nd Street
製作年
1933年
製作国
アメリカ
配給
ワーナー・ナショナル社
初公開日
1933年
製作会社
ワーナー・ブラザース映画


[c]キネマ旬報社