ダグラス・フェアバンクス・ジュニア
The_O'Flynn
フェアバンクス・プロ1949年度作品でユニヴァーサル社から封切された。製作はダグラス・フェアバンクス・ジュニアで監督のアーサー・ピアソンは「危険な年」で1本立ちとなった新人ジャスティン・ハントリー・マッカーシーの小説「ザ・オフリン」をダグラス・ジュニアと「パーキントン夫人」のロバート・ソーレンと協同脚色を担当し、「カサブランカ」「王子と運ちゃん」のアーサー・エディソンが撮影した。ダグラス・ジュニアの相手主演女優は、我国初見得の新進スター、ヘレナ・カーターで「銀盤の女王」のリチャード・グリーン、「秘めたる心」のパトリシア・メディナを始め「孤児」のアーサー・シールズ、「出獄」のジョゼフ・M・ケリガン等が出演している。
1798年の頃、15年間も長い間ヨーロッパ大陸の戦場をかけめぐっていたオフリンは伯父からオフリン城を遺贈されたのを機に、故郷アイルランドに帰ってきた。当時アイルランドにはナポレオンに加たんして彼の英国征服の足場とするアイルランドを提供しようとする陰謀が火を吹く一歩手前にあった。この陰謀に関して、英国王からアイルランド総督にあてた密書をもったタブリンの父の元へ急ぐ総督の娘ベネデッタを、陰謀団の一味から救ったことから、愛国の情とベネデッタへの恋情に燃えるオフリンは陰謀団を敵にまわすことになった。陰謀団の首領は総督の信任あつくベネデッタの婚約者セジマウス卿であった。オフリンは英国王の密書を無事に届けたので総督から大佐に任命され、間もなくセジマウスに従って海岸の要衝ノックモア城でむほんを起こしたヴァン・ドローク将軍の討伐に向かったが、計らずもセジマウスの陰謀を知り彼を面罵して銃殺刑に処せられることになった。しかし危うく一命を取りとめ、ダブリンの総督邸にのり込んでついにセジマウスの罪状をあばきノックモア城に上陸しようとしたナポレオンの軍隊をフランスに引きあげさせた。ベネデッタはオフリンを愛しながらも彼を売国奴と思いこんでいたが、誤解だったことがわかって、オフリンの愛を喜んでうけた。
The_O'Flynn
Lady_Benedetta
Lard_Sedgemouth
Farcy_Free
Dooley
Timothy
Hendrigg
The_Viceroy
General_Van_Dronk
監督
原作
製作、脚色
撮影
音楽
音楽監督
脚色
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