クレア・ピンパール
Gabrielle_Daneault
環境も進む道も異なる大学生の男女が、やがてそれらの障害を乗りこえ、さらには戦争という苦い経験をも通り再びめぐり逢うまでを描くラブ・ストーリー。製作はジョン・ダニングとアンドレ・リンク、監督はラリー・J・ケント、脚本はビル・ラマンドとジョン・ダニング、撮影はリチャード・シウプカ、音楽はポール・ベイラージャンが各々担当。出演はクレア・ピンパール、ビンセント・バン・パテン、エディー・アルバート、ニコラス・キャンベル、クロリス・リーチマンなど。
1967年、カナダのモントリオール。フランス語系モントリオール大学の学生、ガブリエル(クレア・ピンパール)はイギリス系マクギル大学とのアイス・ホッケーの試合会場で、マシュー(ヴィンセント・ヴァン・パタン)と出会った。彼はアメリカ人の留学生で、試合の最中に乱闘のはずみでガブリエルのひざの上にころがり込んできたのだった。はじめはつっぱねていたガブリエルも、人なつっこい彼の無邪気さに心を許すようになり、デートをするようになった。何度かデートを重ねた後のある日、遂にマシューはガブリエルにプロポーズした。しかし、カトリックの血が濃く流れるガブリエルは、体を与えるのをためらい、彼を拒み続けた。家では、過激派運動に投じている兄をはじめ皆、アメリカ人のマシューとの結婚には反対だった。しかし、過激派工作をやって負傷した兄をマシューが救い出したことから、再びガブリエルとマシューの仲は接近した。そして、エンゲージリングをもらった日の夜、ガブリエルは、はじめてマシューに抱かれた。しかし、運命は皮肉だった。試験中に、ちょっとしたいたずらのつもりでカンニングをしでかしたマシューが退学処分になり、その後にアメリカ政府から徴兵命令が下ったのである。やがて彼は、ベトナムへと飛び立ち、残されたガブリエルは、彼の子どもを身ごもっていた。しかし、やがてマシューが戦死したという知らせを聞き彼女は悲しみに暮れた。未婚の母として3年間暮した後、彼女ははじめてマシューの実家を訪れ、彼の家族と対面した。マシューの母(クロリス・リーチマン)は、連れの子がマシューの子である事を知ると急に態度をかえて、母子をある軍の病院へと案内した。負傷者たちで満ちたその病室の向うから、車椅子が近づいてきた。それは、足を負傷してはいるが、愛情あふれる目でガブリエルを見つめるマシューなのであった。
Gabrielle_Daneault
Matthew_Kramer
Bart_Kramer
Tony
Mrs._Kramer
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