アンソニー・ロス・コスタンゾ
アクナーテン
NYメトロポリタン歌劇場でのオペラ公演を上映するシリーズ。ジャンルを超えて活躍する作曲家フィリップ・グラスの代表作。平和を求めて宗教改革を断行し、新しい都市を建設、美貌の王妃と愛の生活を営んだ若き古代エジプト王アクナーテンの激動の生涯をたどる。出演は、歌手・俳優としてマルチな活動を行うカウンターテナー、アンソニー・ロス・コスタンゾ、アフリカ系アメリカ人の新進メゾソプラノ、ジャナイ・ブリッジス。演出は「METライブビューイング2017-18 モーツァルト《コジ・ファン・トゥッテ》」のフェリム・マクダーモット。2019年11月23日の舞台を上映。
紀元前1300年代のエジプト。父・アメンホテプ3世の死去に伴って即位したアメンホテプ4世。太陽神アテンを唯一神とする一神教を宣言し、“アテンの精神”を意味するアクナーテン(アンソニー・ロス・コスタンゾ)と改名する。神官たちを排除して新しい都市を建設したアクナーテンは、美貌の妃ネフェルティティ(ジャナイ・ブリッジス)と愛し合い、6人の娘にも恵まれた。だが、追放された神官たちと古い宗教に慣れた国民の不満が高まり、やがてアクナーテン一家に反旗を翻すのだった……。
[c]キネマ旬報社