スティーヴ・マックイーン
Nevada_Smith
ハロルド・ロビンスの原作『大いなる野望』を素材に「栄光の丘」のジョン・マイケル・ヘイズが脚本を執筆し「エルダー兄弟」のヘンリー・ハサウェイが監督した西部劇。撮影も「エルダー兄弟」でコンビのルシエン・バラード、音楽はアルフレッド・ニューマンが担当した。出演は「シンシナティキッド」のスティーヴ・マックィーン、「西部開拓史」のカール・マルデン、「生きる情熱」のスザンヌ・プレシェット、「ビッグトレイル(1965)」のブライアン・キース、「ハーロー」のラフ・ヴァローネ、「エルマー・ガントリー 魅せられた男」のアーサー・ケネディ、「リサの瞳のなかに」のジャネット・マーゴリンなど。製作はヘンリー・ハサウェイ。総指揮にはジョセフ・E・レビンがあたった。
白人の父とインディアンの母の間に生まれ、砂漠と山の中を走りまわって育ったマックス(スティーブ・マックィーン)にとって、人生は何一つくったくのない、のん気なものであった。ところがある日、マックスの両親が、3人の殺し屋ジェシ、ビル、トムに殺された。この事件を境にして、マックスの心には、どす黒い怒りと、悲しみが沈殿するようになった。やがて、マックスは、3人の殺し屋に復讐するために、1頭の馬と1挺のライフルをたずさえて、旅立った。そして、とある日。マックスは、町から町へと流れ歩く鉄砲かじ屋ジョナスにめぐり会い、彼から拳銃の扱いかたを習った。―ーどんな時にも油断してはいけないー―というジョナスの言葉は世間知らずのマックスにとって、貴重な教訓であった。やがて、町から町、酒場から酒場へ流れ歩いたマックスは、遂に殺し屋の1人ジェシを見つけ、壮絶な死闘の末、彼を倒した。この闘いでマックスは総身に傷を負ったが、彼を慕うインディアン娘ニーサの手厚い介抱で、身体も次第に回復していった。そうするうちに、マックスは、ルイジアナの刑務所に2人目の殺し屋ビルが服役していることを知り、彼は、わざと強盗をたくらみ保安官に捕まって刑務所に入った。そして、巧みにビルをそそのかして2人は脱獄し、彼らに同情したフランス人の血をひく娘ピラー(スザンヌ・プレシェット)に助けられて逃げのびた。やがて、マックスは素性をあかし、ビルと対決し、ビルを撃ち倒した。5年の月日が流れ、今ではマックスは、お尋ね者の身になっていた。そしてある日、マックスは遂に念願の3人目の殺し屋トムに会いトムの両足を撃ち抜いた。が、今、念願を果たしてみるとマックスの心に宿るのは、復讐を成就した快感ではなく、血なまぐさい生活を続けてきた、自らに対する幻滅でしかなかった。マックスは過去から脱け出すため、銃をすて、かつて彼に、目がさめたらまともな仕事を世話すると約束してくれた、ジョナスを探しに旅立った。彼はその後、ネバダ・スミスと呼ばれるようになった。
Nevada_Smith
Tom_Fitch
Jonas_Cord
Bill_Bowdre
Pilar
Father_Zaccardi
Neesa
Big_Foot
Warden
Jesse_Coe
Sheriff_Bonnell
San_Sand
Mrs._Elvira_McCanles
Uncle_Ben_McCanles
Buck_Mason
Sheriff
Jack_Rudabaugh
Quince
Romero
Buckshot
River_Boat_Pilot
Clerk_in_Bank
Cipriano
Hogg
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