アイドゥンドウ・デミルコル
シナン・カラス
カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した「雪の轍」のヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督が父と息子の軋轢と邂逅を描いた人間ドラマ。シナンは処女小説出版を目論み奔走するが、相手にされない。しかし誰にも読まれなかった小説が相容れない父との間を結び付ける。ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督は本作に知人父子の物語や自身の人生を反映させた。第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品作品。第91回アカデミー賞外国語映画賞トルコ代表作品。
作家志望のシナンは、大学卒業後トロイ遺跡近くの故郷へ戻り、処女小説出版を目指し奔走するが、相手にする人は誰もいなかった。引退間際の教師で競馬好きの父イドリスとシナンは相いれずにいる。父と同じ教師になりこの小さな町で平凡に生きることを受け入れられないシナンは、気が進まぬまま教員試験を受ける。交わらぬように見えた二人を結び付けたのは、誰にも読まれなかったシナンの小説だった。
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