女優・原田美枝子が初めて自らメガホンを取り、90歳の母親を撮った短編ドキュメンタリー。母・ヒサ子の認知症が進み、娘の人生を我が事のように語るように。美枝子は母の人生を振り返り、母を女優として撮影して母の心に残されていた夢を叶えようと思い立つ。VFXアーティストの石橋大河とその妻の石橋エマニュエル、シンガーソングライターの優河、女優・石橋静河といった原田監督の子どもたちや、監督の思いに賛同する人々が協力。劇場公開に先駆け、第15回山形国際ムービーフェスティバル、第11回座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルにて上映。
ストーリー
女優・原田美枝子の母・原田ヒサ子は認知症が進み、病院のベッドで突如、15歳の時から女優をしていると話す。まるで我が事のように娘である美枝子の人生を語りだしたヒサ子。認知症の人は、自分が一番輝いていた時代に戻ることが多いが、自分以外の人の記憶を語ることは珍しいという。昭和4年に生まれたヒサ子は、10代で第二次世界大戦を経験し、20代でオフセット印刷工の原田喜代和と結婚。高度成長期にはパートで働きながら3人の子供を育ててきた。子供は親の気持ちなど知らずに育つ一方、親は子供と一心同体になって生きてきた。母の記憶が娘の人生とオーバーラップしていることに驚いた美枝子は、母の中に女優として生きてみたかったという思いがあったなら、その夢を現実にしてみようと思い立つ。そして、ヒサ子に育ててもらった娘と孫たちが、ヒサ子を女優として撮影していく。
スタッフ
監督、撮影、編集、制作
原田美枝子
撮影
廣田達也
撮影
鈴木昭子
美術協力
鈴木浩二
編集協力
平田竜馬
着付け、ヘアメイク
Eita
着付け、ヘアメイク
池添匡紘
衣裳/スタイリスト
坂本久仁子
衣裳/スタイリスト
馬渕友野
録音
鈴木昭彦
録音
石橋大河
挿入歌
優河
挿入歌
tricolor
船形ロケ協力
福島良博
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
[c]MiekoHarada
[c]キネマ旬報社