ルキノ・ヴィスコンティ監督の「揺れる大地」などに携わりイタリア映画黄金時代を築いた一人、撮影監督カルロ・ディ・パルマを追ったドキュメンタリー。映画監督や関係者の証言や彼が撮影した映像を交え彼の功績を振り返ると共に、映画黄金時代の核心に迫る。数々の作品で組んだウディ・アレンはじめヴィム・ヴェンダース、ベルナルド・ベルトリッチ、ケン・ローチらが出演。ディ・パルマと人生を共にしたアドリアナ・キエサがプロデューサーを務める。
ストーリー
光と色の達人カルロ・ディ・パルマ。15歳でルキノ・ヴィスコンティ監督の長編処女作「郵便配達は二度ベルを鳴らす」に参加したことからキャリアをスタートさせ、第二次世界大戦後の映画を革新したネオレアリズモと共に開花。モノクロからカラーに移り行く中、ミケランジェロ・アントニオーニと組み、色彩の革命ともいえる「欲望」「赤い砂漠」を生み出した。1983年にイタリアからアメリカに移住。ウディ・アレン監督と長きにわたり組み、「ハンナとその姉妹」などアレンが描くニューヨークの物語に洗練されたヨーロッパ的なものをもたらした。長いニューヨーク暮らしにも関わらずどこまでもローマっ子で、イタリア語で職人と芸術家を包摂する言葉アルティジャーノそのものだったディ・パルマ。2003年、映画史における功績が称えられヨーロッパ映画賞世界的貢献賞を受賞。ヨーロッパ映画賞撮影賞はカルロ・ディ・パルマ賞と命名された。本作では、ウディ・アレンをはじめ、ヴィム・ヴェンダース、ベルナルド・ベルトリッチ、ケン・ローチら多くの映画監督や関係者の証言、彼が撮影した作品の一部を交えながら、彼の突出した才能や魅力あふれる人間性を浮かび上がらせると共に、映画黄金時代の核心に迫る。
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作品データ
- 原題
- Acqua e zucchero: Carlo Di Palma, i colori della vita
- 製作年
- 2016年
- 製作国
- イタリア
- 配給
- オンリー・ハーツ
- 初公開日
- 2019年11月30日
- 上映時間
- 90分
- ジャンル
- ドキュメンタリー
[c]2016 ACEK s.r.l
[c]キネマ旬報社