フランク・シナトラ
Sam_Laker
フランシス・クリフォードの小説を「愚か者の船」のスタンリー・マンが脚色、「国際諜報局」のシドニー・J・フューリーが監督したスパイ・アクション。撮影は「国際諜報局」のオットー・ヘラー、音楽はハリー・サックマンが担当した。出演は「クィーン・メリー号襲撃」のフランク・シナトラ、「いつも2人で」のナディア・グレイ、「ブルー・マックス」のデレン・ネスビット、14歳の少年スター、マイケル・ニューポートほか。製作はブラッド・デクスター。
サム・レイカー(フランク・シナトラ)は息子パトリックと2人暮らしの気ままな家具デザイナー。ある日、東ドイツのライプチッヒで開かれる見本市に息子と2人で出かけることにした。そんな時、第2次大戦中の戦友で、今はイギリス秘密情報局に勤めるスラッタリーが訪ねてきた。そして連絡員として仕事を依頼してきた。レイカーは即座に断ったが、この仕事が戦時中、彼の命を救ってくれた女性カレン(ナディア・グレン)を助けることにもなるのだと聞かされて承知した。息子をホテルに残して、1人出かけたレイカーは、息子が事故にあったと知らされ、現場に連れていかれたが、これは敵の罠だった。彼をむかえたのは東ドイツ保安局のハートマン大佐。彼は息子の命とひきかえに、48時間以内に、コペンハーゲンの1人の男を殺せと命じた。コペンハーゲンに着いた翌朝、レイカーはロンドンのスラッタリーに電話したが彼は悠長な返事をするばかり。仕方なくレイカーは盗み出したライフルを手に行動を開始したが、あえなく逮捕。大使館のおかげで、どうにか釈放されたが、その頃すでにレイカーは息子を救うためには殺人を犯すより方法がないと決心していた。目ざすホテルを訪れると、男は宿泊予約を取り消しており、ハートマンからのメモがあり、彼はすでにレイカーがロンドンへ連絡したことを知っていた。息子は殺されたに違いない。レイカーの怒りはハートマンに向けられた。そして彼を殺す計画を立てた。ところが意外なことが分かってきた。レイカーの親友スラッタリーはハートマンと通じており、この2人にレイカーはあやつられていたのだ。息子は生きていた。これがわかればレイカーはもう彼らに用はないのだ。
Sam_Laker
Slattery
Col._Hartmann
Karen
Ruth
Anne
Cabinet_Minister
Ritchie_Jackson
Joseph
Patrick_Laker
[c]キネマ旬報社