藤井美菜
イヴ
カンヌ・ヴェネチア・ベルリンの世界三大映画祭で受賞したキム・ギドク監督が、極限状態に陥り欲望を剥き出しにする人間たちを活写したファンタジー。様々な客を乗せ、退役した軍艦が出航。船は異次元に入り込み、人々は生き残りを賭けて事件を起こしていく。日本だけでなく韓国でも活動する藤井美菜、「きみはペット」のチャン・グンソク、韓国の国民的俳優アン・ソンギ、「悲夢」でキム・ギドクと組んだオダギリジョーら、日韓のスターが集結。第68回ベルリン国際映画祭パノラマ・スペシャル部門招待作品。第29回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭オープニング招待作品(上映タイトル「人間、空間、時間、そして人間(仮題)」)。
クルーズ旅行にきた女性(藤井美菜)と恋人・タカシ(オダギリジョー)、有名な議員(イ・ソンジェ)と息子(チャン・グンソク)、ギャング(リュ・スンボム)たちや謎の老人(アン・ソンギ)、休暇へ向かう者ら、年齢も職業も様々な人間たちを乗せ、退役した軍艦が出航。大海原へ出た船の上で、人々は酒、ドラッグ、セックスなど多様な人間の側面を見せていく。誰もが疲れて眠りについた夜、船は霧に包まれた未知の空間へと入っていった。あくる朝、自分たちがどこにいるのか、いつこの状況から抜け出せるかもわからず、人々は混乱。極限状態の中、取り残された人々は生き残りを賭け凄惨な事件を次々に起こしていく。