山形国際ドキュメンタリー映画祭2015でアジア千波万波部門特別賞を受賞した「鉱ARAGANE」の小田香が、ユカタン半島北部に点在する洞窟内の泉“セノーテ”の全貌に迫る。8ミリカメラやiphoneまで駆使し、誰も見たことのない世界を写し出す。マヤ文明の時代、唯一の水源だったセノーテは、雨乞いの儀式のために生け贄が捧げられた場所でもあり、その近辺には今もマヤにルーツを持つ人々が暮らしている。現世と黄泉の世界を結ぶと信じられていたセノーテを巡り、人々の過去と現在の記憶が交錯する。2020/6/20より公開延期。
ストーリー
メキシコのユカタン半島北部に点在する“セノーテ”と呼ばれる洞窟内の泉。かつてマヤ文明の時代、セノーテは唯一の水源であり、雨乞いの儀式のために生け贄が捧げられた場所でもあった。この泉の近辺には現在も、マヤにルーツを持つ人々が暮らしている。現世と黄泉の世界を結ぶと信じられてきたセノーテを巡って交錯する人々の過去と現在の記憶。そこに、『精霊の声』、『マヤ演劇のセリフテキスト』など、マヤの人たちによって伝えられてきた言葉の数々が、現地の人々の語りで流れる。カメラは水中と地上を浮遊し、光と闇の魅惑の映像に遠い記憶がこだまする。監督の小田香は、今もこの地で暮らす人々に取材し、集団的記憶や原風景を、映像として立ち上げることを試みる。小田はセノーテの水中撮影のため、自らダイビングを学び、8mmフィルムカメラやiphoneまで駆使し、これまで誰も見たことのない世界を写し取る。
キャスト
スタッフ
監督、撮影、編集、プロデューサー
小田香
エグゼクティブ・プロデューサー
越後谷卓司
現場録音
アウグスト・カスティーリョ・アンコナ
プロデューサー、現地オーガナイザー
マルタ・エルナイズ・ピダル
プロデューサー
ホルヘ・ボラド
整音
長崎隼人
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 原題
- TS’ONOT
- 製作年
- 2019年
- 製作国
- 日本=メキシコ
- 配給
- スリーピン
- 初公開日
- 2020年9月19日
- 上映時間
- 75分
- 製作会社
- (制作:愛知美術館/企画:愛知芸術文化センター=シネ・ヴェンダバル=フィールドレイン)
- ジャンル
- ドキュメンタリー
[c]Oda Kaori
[c]キネマ旬報社