花婿往来:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
花婿往来
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花婿往来

1938年公開
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「赤ちゃん教育」「ホウ導線」のチャールズ・ラグルズが主演する映画で、キャサリン・カヴァノー作の喜劇「アダムの番」に基づいて「子供の世界」「海底の巨人」のエドワード・エリスキュがバット・C・フリック及びモートン・グラントと協力して脚本を執筆し、「玩具の国」を共同監督したガス・マインが監督にあたり、「誘拐団」「箱入り亭主」のヘンリー・シャープが撮影した。助演者はブロードウェイの舞台から来たオナ・マンスン及びマリオン・マーティン、ヘビー級ボクサーだったマクシー・ローゼンブルーム、「狙われたお嬢さん」のステビンフェチット、「箱入り亭主」のベニー・ベイカー、「靴を脱いだ女」のリチャード・レーン等である。

ストーリー

会社員のアダム・トリップは、会社の顧客筋に当たる大金持ちのベイカー家の令嬢アンとけっこんすることとなった。アダムは内気なはにかみ屋なので、同僚は岡焼半分いろいろと性の悪い冗談をして彼をからかうのであった。社長のカールスレイクはもともとトリップを馬鹿にしていたので、彼が大金持ちの花婿になるのをいぶかしく思った。ところが調べてみると、ベイカー家は顧客ではなくなっている。これは、てっきり小馬鹿にしていたトリップが会社を乗取る策略を弄しているに相違ないと邪推したカールスレイクは、結婚を妨害しようとしたが、失敗に終った。しかしなおも希望を捨てず、今度は花嫁を怒らせようと企んだカールスレイクは、社員ステュアートにトリップの密通の濡衣を被せる計略を授けた。ステュアートは寄席の力業の芸人マッコイの女房で女優のジプシイを口説き、50ドルを与えて、トリップと駈落ちさせる。もちろんトリップは誘拐されたわけである。トリップとジプシイを乗せた自動車の運転手はラジオ歌手志望で、採用されないのに逆上して半ば気が狂い、自殺しようと決心している男だった。自動車は大雷雨の中を獏走して、断崖上で転覆した。今の今まで死ぬ気だった運転手はお客2人は死んだものと思い、命あっての物種と逃げ出した。しかし運よくトリップもジプシイも怪我一つしなかった。運転手がベイカー邸にアダム・トリップが死んだと報告したのでトリップがようやく帰り着くと、アンの伯母さんは幽霊がでたと気絶してしまう。医者を呼ぶと、途端にジプシイの跡を追ってきた亭主マッコイが現れ、医者と間違えられて招じ入れられる。マッコイはトリップを殺そうとするが、折よくジプシイも帰ってきた、逐一事情を説明したので、今度はカールスレイクが詫び証文を書かねばならなくなり、疑い晴れたアダム・トリップ君は花嫁アンを擁して飛行機で嬉しい新婚旅行の徒に就いたのである。

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作品データ

原題
His Exciting Night
製作年
1938年
製作国
アメリカ
配給
ユニヴァーサル映画
初公開日
1938年
製作会社
ユニヴァーサル映画


[c]キネマ旬報社