1980~90年代に世界の最先端で活躍しながらも、2002年に突然の死を遂げたメイクアップ・アーティスト、ケヴィン・オークインの人生に迫るドキュメンタリー。スーパーモデルやセレブたちが様々な逸話を語るほか、オークインのメイク術も明らかに。シェール(「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」)、イザベラ・ロッセリーニ(「ブルーベルベット」)などもインタビューに登場。
ストーリー
1980~90年代のあらゆるスーパーモデルやセレブたちを虜にした早世の天才メイクアップ・アーティスト、ケヴィン・オークイン。幼い頃から、絵を描くことと化粧をすることで自己表現をしていた彼は、ゲイ差別から逃れ、アイデンティティーを求めるために、ルイジアナ州ラファイエットの小さな町から、ニューヨークにやってきた。ファッションの世界に自分の居場所を見つけると、メイクのセンスやテクニックはもちろん、持ち前の人懐こい性格や、どんな人にも“自分は美しい”と思わせる“使命感”とも言えるメイク哲学で、たちまちトップに躍り出る。細眉、リップライナーを流行らせ、光と影を駆使して立体感を出す“コントゥアリング”を広めた彼の革新的なモードメイクは世界を席巻。資生堂のブランド“INOUI”全盛期のクリエイターとして活躍したことでも知られる。しかし人気絶頂の2002年、突然の死を遂げる。本作は、オークインの豊かで美しくも複雑な人生を、家族や恋人、友人たちのインタビューのほか、過去の映像などから探っていく。とりわけ、彼のメイクの虜となったスーパーモデルやセレブリティたちが語る当時のエピソードや、個性を際立たせ、多様な美しさを生み出すオークインのメイク術は必見。