レオニド・バーゾフ
コーリャ
1976年にモスクワ国際空港で起きた忠犬パルマの実話を題材にした、日露共同製作による人間ドラマ。母を亡くし心を閉ざした少年コーリャは、空港に置き去りにされ飼い主を待ち続けるパルマの寂し気な様子を目にし、パルマを飼い主の元へ返そうと行動を起こす。出演は、ロシアの国民的俳優アレクサンドル・ドモガロフ、「超高速!参勤交代 リターンズ」の渡辺裕之ほか。フィギュアスケーターのアリーナ・ザギトワが特別出演し、彼女が飼う秋田犬マサルも作中に登場する。監督は、アレクサンドル・ドモガロフを父に持ち、「スペルズ/呪文」などを監督、俳優としても活動するアレクサンドル・ドモガロフ・ジュニア。ロシア・モスクワと秋田県大館市で撮影、日露の忠犬が少年の孤独な心を救う物語を描く。
ロシアの空港で働いているコーリャは、テレビで流れる秋田犬の話題が目に留まり、彼の胸に子供時代の犬との思い出が溢れてくる。旧ソ連時代、犬のパルマは飼い主と共にプラハに行く予定だったが、搭乗のための書類不備により乗機を拒否され、飼い主は仕方なくパルマを滑走路に放った。それ以来パルマは空港に住み着き、毎日滑走路で飛行機を見上げながら2年もの間飼い主の帰りを待ち続ける。そんなパルマの姿は空港のシンボルとなり、人々の心を打った。同じ頃空港に現れた9歳のコーリャ少年は、母を亡くした悲しみといい思い出のないパイロットである父親との生活の中で、すっかり心を閉ざしてしまっていた。そんな孤独なコーリャとパルマの間に友情がすぐに芽生えた。ある日空港に日本人に連れられ秋田犬がやってくる。搭乗を待つ秋田犬にまるで仲間を見つけたかのように駆け寄るパルマだったが、秋田犬のそばには優しい主人がいた。コーリャは、秋田犬とその主人を見送るパルマの目にこの上ない寂しさが宿っていることに気付く。パルマに自分の姿を投影したコーリャは、パルマを飼い主の元へ返してあげようと、多くの人の協力を得て行動を起こした。コーリャは次第に心を開き始め、コーリャの父も息子と向き合おうと努力していく。そしてついにパルマと飼い主の再会の日がやってくる。嬉しそうなパルマだったが、何故かコーリャのもとを離れようとせず……。
コーリャ
コーリャの父ラザレ
パルマを匿うCAニーナ
ニーナの父セルゲイ
ニコライ・ラザレフ
豊田武
秋田犬の里スタッフ
豊田ゆめ
秋田犬の里館長
ジャーナリスト
秋田犬会館館長
アナスタシア・ラザレフ
秋田犬会館事務局長
アリーナ・ザギトワ
監督、脚本、編集
脚本
脚本
撮影
音楽
美術
編集
衣裳デザイン
プロデューサー
プロデューサー
プロデューサー
主題歌
[c]2021 パルマと秋田犬製作委員会
[c]キネマ旬報社