評伝『トルーマン・カポーティ』を基に、作家T・カポーティの栄光から転落までを追う文芸ドキュメンタリー。未完の絶筆『叶えられた祈り』は、そのスキャンダラスな内容によって激しい論争を巻き起こす。社交界から追放された彼は、酒と薬物に依存していく。オバマ政権時のホワイトハウスでソーシャル・セクレタリーを務めた異色の経歴を持つイーブス・バーノーの初監督作品。
ストーリー
ニューヨーク文壇の寵児で、ゲイのセレブリティのアイコンとしても社交界を席巻したトルーマン・カポーティ。『冷血』の大成功を経て長年出版が待ち望まれた新作『叶えられた祈り』は、ニューヨークの上流階級の実態を描き、最高傑作となるはずだった。ところが第一章が発表されると、そのスキャンダラスな内容によって激しい論争を巻き起こす。社交界から追放され、多くの友人を失うと、カポーティはアルコールと薬物中毒に苦しみ、作品は完成しないままこの世を去る。なぜ彼は、多くの人を傷つけるような本を執筆したのか、死後36年を経て、彼の波乱に満ちた人生を追い、未完の絶筆である『叶えられた祈り』をめぐるミステリーに迫る。作家ノーマン・メイラーや女優ローレン・バコールなどの当時の貴重な取材テープに加え、カポーティの養女ケイト・ハリントン、作家のジェイ・マキナニーやファッション・ジャーナリストのアンドレ・レオン・タリーなどの新たなインタビューから、謎に包まれたカポーティの素顔が見えてくる。
スタッフ
監督、脚本、製作
イーブス・バーノー
脚本
ホリー・ホイストン
製作
ローレンス・エルマン
製作総指揮
ニック・フレイザー
製作総指揮
ピエール・ラグランジェ
製作総指揮
レックス・ルッツス
撮影
アントニオ・ロッシ
音楽
マイク・パトゥ
編集
アレン・チャールトン
編集
デヴィッド・シャラップ
ラインプロデューサー
リー・ジョーンズ
字幕
大西公子
字幕監修
川本三郎
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 原題
- The Capote Tapes
- 映倫区分
- G
- 製作年
- 2019年
- 製作国
- アメリカ=イギリス
- 配給
- ミモザフィルムズ
- 初公開日
- 2020年11月6日
- 上映時間
- 98分
- 製作会社
- Mville Films=Hatch House Media
- ジャンル
- ドキュメンタリー
[c]2019, Hatch House Media Ltd.
[c]キネマ旬報社