監督、脚本、製作、撮影
旧ソ連出身の鬼才セルゲイ・ロズニツァが、ナチスのユダヤ人強制収容所跡地がダーク・ツーリズムに利用される現実を見つめたドキュメンタリー。記憶を社会で共有し、未来へ繋げる試みがツーリズム化した今、私たちは自らの過去といかに向き合うべきなのか。第73回ヴェネチア国際映画祭に正式出品された。
ストーリー
ベルリン郊外。真夏の陽光を背に吸い寄せられるように群衆が門を潜っていく。“Cool Story Bro”とプリントされたTシャツを着る青年。辺り構わずスマートフォンで記念撮影をする家族。誰かの消し忘れた携帯からは、ベートーヴェン交響曲第五番『運命』の着信音が鳴り響く。ここは第二次世界大戦中にホロコーストで多くのユダヤ人が虐殺された元強制収容所だ。戦後75年、記憶を社会で共有し、未来へ繋げる試みはツーリズムと化していた。私たちは、自らの過去にどのように触れればいいのだろうか。ドイツ人小説家・W.G.ゼーバルト著書『アウステルリッツ』に着想を得て製作されたダーク・ツーリズムのオブザベーショナル映画。
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作品データ
- 原題
- Austerlitz
- 製作年
- 2016年
- 製作国
- ドイツ
- 配給
- サニーフィルム
- 初公開日
- 2020年11月14日
- 上映時間
- 94分
- 製作会社
- Imperativ Film
- ジャンル
- ドキュメンタリー
[c]Imperativ Film
[c]キネマ旬報社