ジョージ・ハミルトン
Hank_Williams
スタンフォード・ウィットモアの脚本を、「キッスン・カズン」のジーン・ネルソンが監督した、民謡歌手兼作曲家、ハンク・ウィリアムスの伝記映画。撮影は「キッスン・カズン」のエリス・W・カーター、音楽は同じく「キッスン--」のフレッド・カーガーが担当した。出演はジョージ・ハミルトン、スーザン・オリバー、レッド・バトンズ、アーサー・オコンネルなど。なお、ウィリアムスのヒット・ソング12曲が紹介され、息子のハンク・ウィリアムス・ジュニアが歌っている。
ハンク(ジョージ・ハミルトン)は少年時代、南部の町で靴磨きをしながら、ティート老人のギターに合わせて歌っていた。数年後、彼は旅廻りの楽団に入り、ティートの形見のギターを弾きながら歌うようになった。そして楽団員のオードリー(スーザン・オリバー)と結婚した。貧しい生活だったがハンクは幸福だった。しかしオードリーは夫に作詩や作曲の才能があるので、この方面からも彼を世に出そうと考えていた。音楽出版業者ローズは、オードリーの依頼でハンクに会い、即座に契約した。有名なボードビル・ショウに出演したハンクの名声はあがり、金もどんどん入ってきた。しかし、一夜にして舞い込んだ富と名声は彼を次第に味気ない気持ちに追い込んだ。この頃から彼は酒におぼれるようになり、息子の誕生すら酒から救うことはできなかった。彼は家を飛び出しさすらいの旅に出た。その間にオードリーは子供を連れて家を去った。帰ってきてこのことを知ったハンクは酒を断った。そして2週間後の元旦の舞台に立てるようになった。しかし彼は妻や観客の待つホールへ向かう車中で、心臓マヒのため29歳の若さで世を去った。1953年1月1日のことである。
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Teetot
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