カワシママリノ
マリノ
新鋭・住本尚子が構想から4年をかけて完成させた初長篇監督作。床ずれができるほど眠ってしまうマリノ、その幼なじみのミノリ、布団を売るマモルなど、今日と明日の“さかいめ”を生きる(ねむる)人びとをやさしく包み込む、懐かしくて新しい睡眠奇譚。自身もこよなく睡眠を愛する住本尚子監督が「若いんだから、休みの日は出かけたらいいのに」と言われて疑問を感じたことをきっかけに、「眠ることを中心に生きる人たちを描きたい」と企画。主演のカワシママリノ本人の生い立ちとキャラクターがインスピレーションの源となり、脚本は彼女を主人公に当て書きされた。マリノの幼なじみ・ミノリ役にはモデルのかたわら「游泳」として創作活動を行う鈴木美乃里。キーパーソンとなるマモル役は舞台を中心に活躍中の俳優・尾上貴宏が演じている。物語はゆったりとした時間が流れる商店街と昔ながらの飲食店が並ぶ東京都北区を舞台に、登場人物が働く布団工場は群馬県高崎市にある丸三綿業で撮影された。ノスタルジックな映像とアニメーションを織り交ぜて<睡眠のすすめ>が軽やかに綴られる。
まるで現実を遠ざけるように毎日眠り過ぎてしまうマリノは、床ずれの痛みにどうにか耐えながら喫茶店のアルバイトへ通っている。ある日、いつも皺くちゃのスーツを着ている常連客のマモルが寝具販売の仕事をしていると知って新しい布団を買いに出かけるが、その日を境に家の中に人影が見えるようになったり、踊れないはずのダンスが自然に踊れたり不思議なことが続く。そんななか、マリノは高校時代の幼なじみ・ミノリと突然の再会を果たすが、ミノリが話す二人の思い出はマリノが覚えていないことばかり。これまでのマリノの静かな日常が少しずつ揺らぎ始める。
監督、脚本、撮影、編集
撮影、編集協力、照明
撮影、照明
音楽
美術
編集協力
編集協力、助監督
編集協力
音声、整音
サウンドデザイン
助監督
宣伝美術
宣伝協力
主題歌
小道具デザイン、アニメーション
整音
整音
字幕翻訳
字幕監修
字幕監修
字幕監修
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