作者の手を離れてネットミームとして利用され、人種差別のヘイトシンボルにまでなったキャラクター・カエルのペペの数奇な運命と社会の今現在を、アニメーションを織り交ぜながら描き出したドキュメンタリー。第36回サンダンス映画祭審査員特別賞新人賞受賞。作者マット・フューリーの友人であるアーサー・ジョーンズ監督が、元々はお気楽なキャラクターだったペペのイメージ奪還に乗り出したマットを助けるために本作を制作。Netflix『ボージャック・ホースマン』のリサ・ハナウォルトや漫画家のジョニー・ライアンなどといったクリエイターたちも登場し、フィクション=ミームが現実世界に影響を与える時代におけるクリエイターの苦しみと喜びにも触れる。
ストーリー
チルでハッピーなキャラクターたちが繰り広げる若者のリアルな日常を描きカルト的な人気を博したマット・フューリーの漫画『Boy’s Club』。しかしいつの間にか主人公ペペがセリフ「feels good man(気持ちいいぜ)」と共にネットミームとして改変され、掲示板やSNSに溢れ出すようになった。そして2016年のアメリカ大統領選時には、匿名掲示板4chanでオルタナ右翼たちが人種差別的なイメージとともにペペを拡散。その挙句、ペペはADL(名誉毀損防止同盟)からヘイトシンボルとして正式認定された。マットの思いとは裏腹にペペの乱用はますます加速していき、トランプ大統領の誕生に一役買うまでに。ダークで過激なインターネット時代に愛と平和を取り戻すため、マットはペペのイメージ奪還に乗り出す。時代に翻弄され続けるペペを通して見える世界の今現在とは……。
スタッフ
監督、脚本、製作
アーサー・ジョーンズ
脚本、製作、撮影
ジョルジオ・アンジェリーニ
脚本、製作、編集
アーロン・ウィッケンデン
製作
カリン・カポトスト
製作総指揮
ジェニファー・ウェストパル
製作総指揮
ジョー・プラマー
製作総指揮
ブリン・ムーザー
製作総指揮
ナンシー・スティーヴンス
製作総指揮
リック・ローゼンタール
製作総指揮
ジュリー・パーカー・ベネロ
撮影
クリスチャン・ブルーノ
撮影
ベン・コックス
撮影
ガイ・モスマン
撮影
カート・ケッペラー
撮影
デヴィッド・ウスイ
音楽
アリ・バルジアン
音楽
ライアン・ホープ
編集
ドリュー・ブラットマン
編集
カトリーナ・テイラー
音響効果