核廃絶を訴え続け、ノーベル平和賞を受賞した日本人女性・サーロー節子の平和活動を追ったドキュメンタリー。13歳のとき広島で被爆した彼女は、国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)を代表して、国連や国政会議で被爆者としての体験を語り伝えている。監督は、アメリカのネットワーク・テレビでプロデューサーや監督を長年務めてきたスーザン・ストリックラー。
ストーリー
核兵器を初めて非人道的で違法とする国際条約核兵器禁止条約批准国が、2020年10月24日に50か国に達し,翌年の1月22日、条約が発効された。条約締結を先導した国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)は、2017年ノーベル平和賞を受賞。被爆者であるサーロー節子はICAN発足当時よりICANを代表して、国連や国政会議で被爆者としての体験を語り伝え続け、条約の推進に貢献してきた……。サーロー節子は13才の時に広島で被爆、300数名もの学友を瞬時に亡くした。後にカナダ人と結婚、トロントに移住した彼女は全世界に向けて平和活動を続けている。原爆投下から70年が経った2015年、ニューヨーク国連本部におけるNPT(核不拡散条約)会議。その後、広島、トロント、オスロでの節子の活動の場を追ってキャメラは世界を駆け巡る。凍るように寒いオスロでのノーベル賞授賞式には、ICANの一人として、そして何十万の被爆者の声を代表して節子は受賞スピーチを行い一語一語力強く訴えかけるのだった。一方、本作のプロデューサーでニューヨーク在住の竹内道。サーロー節子とは偶然にも広島女学院の卒業生だったことから2人の距離が縮まってゆく。そんななか、節子に励まされて、道は自分の家族の被爆の歴史に目を向け始め、祖父や母の語らなかった体験を少しずつ発見。被爆二世としての自身を見つめなおしていく……。
スタッフ
監督、脚本、製作
スーザン・ストリクラー
脚本、製作
竹内道
脚本
ルネ・シルバーマン
共同製作、編集
ジャド・ブレイズ
撮影
ジェニファー・ハーン
音楽
ダラス・クレーン
編集
フィリス・ファミリエッティ
編集
ロジャー・シュルト
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 原題
- THE VOW FROM HIROSHIMA.
- 製作年
- 2019年
- 製作国
- アメリカ
- 配給
- 3DAP Japan
- 初公開日
- 2021年4月17日
- 上映時間
- 82分
- 製作会社
- Bridgeseeker Productions
- ジャンル
- ドキュメンタリー
[c]キネマ旬報社