小野莉奈
柏倉リン
地方局の番組でオフィシャル・サポーターを務めるリンは「世界平和」を謳って募金を呼びかけるものの実生活は上手くいかないことばかり。子供と大人の狭間で、社会の欺瞞と不寛容にもがきながら成長する少女の姿をポップな映像とシュールな解釈で紡ぐシニカルコメディ。大阪芸術大学映像学科を卒業後、ENBUゼミナール・映画監督コースで学んだ小村昌士の長編初監督作。主人公・リンを演じるのは、「アルプススタンドのはしの方」「テロルンとルンルン」で存在感を示した小野莉奈。第16回大阪アジアン映画祭正式出品、MOOSIC LAB [JOINT]2020-2021グランプリ&最優秀女優賞をW受賞。
地方テレビ局のチャリティー番組『明日のアース』でオフィシャル・サポーターをつとめる女優志望の柏倉リン、19歳。“他愛のない会話”にのれず、“盛り上がる雰囲気”にも疎外感を覚えてしまうリンは、『明日のアース』を一緒に作るスタッフの菊田(菊田倫行)、庄司(小林且弥)、マイコ(野村麻純)らと本音の部分では打ち解けることができないでいる。女優としての仕事でも一人。アルバイト先でも一人。一人暮らしの自宅での話し相手はもっぱらAIという孤独。野外駐車場のもう一人のアルバイト監視員はいつまでたっても姿を現さず、駐車場には誰も利用しないのをいいことに一台の青い廃車が違法投棄されてしまう。モヤモヤは蓄積するばかり……。ついに “ハタチ”という人生の節目を迎えることになるが……。「大人ってなんだっけ?」果たしてリンは自分なりの答えを見つけることができるのか?
監督、脚本、編集
エグゼクティブプロデューサー
撮影
音楽
衣装
ヘアメイク
照明
録音
助監督
企画、プロデューサー
ラインプロデューサー
企画協力
スチール