「生きててよかった」の鈴木太一らミニシアターを愛する監督たちが、各地のミニシアターでの撮影をテーマに製作した全4話のオムニバス。映画鑑賞が趣味の友恵は、結婚して玉の輿に乗る。だが、夫のDVに耐えかねた友恵は、ある決断をする。<銀幕エレジー>出演は「いなくなれ、群青」の矢作穂香、「生きててよかった」の今野浩喜。
ストーリー
<銀幕エレジー>ブルーカラーの家で育ち、映画を観ることが唯一の楽しみだった友恵は、吉国グループの御曹司・慶太郎と結婚する。玉の輿に乗ったはずだったが、慶太郎が優しかったのは初めのうちだけで、友恵を見下す態度など、対等な個人として扱われることはなく、やがてDVに発展。両親や兄弟に相談しても、吉国家から資金援助を受けているため、埒が明かない。そんなある日、友恵はある決断をする……。<シネマコンプレックス>助監督として20年以上働いてきた手条順也は、念願の初監督作品を完成させる。喜びも束の間、主演俳優がスポンサーの社長令嬢とW不倫のスキャンダルを起こし、映画はお蔵入りに。絶望した手条は、プロデューサーから二百万円を奪って逃走。手条は長年コンビを組んできた弟分の助監督・池飛雄馬に説得されて自首するが、その前に子どもの頃、通っていた横浜の映画館に立ち寄る。そこには、かつて手条に映画の楽しさを教えてくれた支配人、東方紀明がいた。手条の胸に渦巻く、映画への愛と憎悪の行く末は……。<俺と映画と、ある女>9年前、映画監督として初の長編を撮った私は、その映画を携えて広島の横川シネマを訪れる。全国のミニシアターを巡る上映行脚の旅が奏功し、横川シネマで上映してもらえることになったのだ。そこで繰り広げられる劇場支配人や劇場常連客との触れ合い。そして、ある女との運命的な交流。映画監督、鈴木太一の実体験に基づく、少々風変わりで、ほろ苦く、甘酸っぱい物語。<colorful>目の病気で色が識別出来ない宗徳はある日、両親を交通事故で亡くし、母の生まれ故郷、秋田県にある児童養護施設に預けられることに。叔母に連れられ、施設に向かう途中、だいぶ前に閉館した映画館の前を通り掛かると、廃墟だったはずがなぜか叔母が幼かった頃のような賑わいを見せていた。支配人に招かれ、その映画館に入った2人は、不思議な体験をする……。
スタッフ
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ニュース
作品データ
- 製作年
- 2021年
- 製作国
- 日本
- 配給
- リアリーライクフィルムズ
- 初公開日
- 2023年7月15日
- 上映時間
- 114分
- 製作会社
- リアリーライクフィルムズ=MINERAL(制作プロダクション:MINERAL)
- ジャンル
- ヒューマンドラマ
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