トランスジェンダーの新世代アイコン、サリー楓に密着したドキュメンタリー。男性として生まれた楓は、就職を前に女性として生きてゆくことを決断。メディアに注目されていく楓だったが、息子として父親の期待を受け止めきれなかった葛藤が根強く残っていた。監督は「選挙フェス!」の杉岡太樹。
ストーリー
1993年京都に生まれた楓は、男性として生きることに違和感を持ち続けてきた。就職を目前に控え、楓はこれから始まる長い社会人生活を女性としてやっていこうと決断する。幼い頃から夢見ていた建築業界への就職も決まり、卒業までに残された数か月のモラトリアム期間。楓は女性としての実力を試そうとするかのように活動を開始する。ビューティーコンテストへの出場や講演活動などを通して、少しずつ注目を集めていく楓。メディアに対しては、自身が活躍することでセクシャルマイノリティの可能性を押し広げたいと語る楓だったが、その胸中には、父親の期待を受け止めきれなかった息子というセルフイメージが根強く残っていた。社会的な評価を手にしたい野心的なトランスジェンダー女性、そして父親との関係に自信を取り戻したいとひそかに願う息子。その間を揺れ惑う楓は、どのような未来をつくり上げていくだろうか……。
スタッフ
監督、撮影、編集、制作
杉岡太樹
テキスト
舩木展子
エグゼクティブプロデューサー
スティーブン・ヘインズ
撮影、監督助手
新行内大輝
撮影
小禄慎一郎
音楽
tickles
音楽
yutaka hirasaka
音楽
Lil'Yukichi
音楽
Ally Mobbs
音楽
Takahiro Kozuka
音楽
Luka Uemura
ヴィジュアルデザイン
ヒノキモトシンゴ
リレコーディングミキサー
伊東晃
英語字幕
キャット・ジョプリン
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
[c]2021「息子のままで、女子になる」
[c]キネマ旬報社