ビング・クロスビー
George_Cochran
ビング・クロスビー、ボブ・ホープ、ドロシー・ラムーアのトリオが主演する珍道中シリーズの第6作で、初のテクニカラー作品。「腰抜けM・P」のハリー・テュゲンドが製作し、「底抜け艦隊」のハル・ウォーカーが監督した。テュージェンドと「ダニー・ケイの牛乳屋」のフランク・バトラーと「腰抜けM・P」のハル・カンターとウィリアム・モロウの3人が脚色した。撮影は「宇宙戦争」のジョージ・バーンズ、音楽監督はジョセフ・J・リリーの担当。歌曲はジョニー・バークの作詞、ジェームズ・ヴァン・ヒューゼンの作曲で、全部で6曲。助演はマーヴィン・ヴァイ、ピーター・コウなどで、それにジェーン・ラッセル、マーティン=リュイス、ハンフリー・ボガートらが特別出演する。
オーストラリアのシドニーで出演していた田舎まわりのヴォードヴィルの2人組ジョージ・コクラン(ビング・クロスビー)とハロルド・グリドリー(ボブ・ホープ)は、土地の娘と結婚せねばならない羽目に陥り、あわててポート・ダーウィンまで逃げてきた。ここで、南海の一島の王子ケン・アロクが潜水夫を募集していることを知り、2人はすぐ応募した。仕事はヴァツ島沖に沈んでいる宝物を探る仕事で、今まで雇われた潜水夫はみんな大イカの餌食になっていた。そんなことを知らぬジョージとハロルドはヴァツ島につき、島の女王ララー(ドロシー・ラムーア)の美しさにたちまち心を奪われた。海底の宝物は実はララーのもので、それをアロク王子が横取りしようとしていることを知り、2人は女王の味方についた。いよいよ宝物を引き揚げることになり、海に潜るのはハロルドの役と決まった。ジョージとララーが船の上で息をこらして待つうち、ハロルドは海底で大イカと戦い、何とか無事に宝物の箱を拾い上げてきた。だがアロク王子は3人を脅迫して宝物を奪おうとした。ジョージとハロルドは王子をだまして船を奪い、ララーと一緒にバリ島へ向かった。船は途中で嵐にあい、3人は見知らぬ島に漂着した。ジョージとハロルドは、互いに秘策をつくしてララーの歓心を得ようとした。ところが、この島には人間の男と見れば抱きついてくるゴリラがいたり、ハリウッド・スターまでが突如として姿を現わす騒ぎで、最後には3人とも食人種に捕まってしまった。だが、てんやわんやの騒ぎのうちに3人は命からがら脱出に成功、海岸にいたって船を見つけ、漸く安心できた。ララーはジョージに愛を打ち明け、2人はハロルドが地団駄ふんで口惜しがるのを尻眼に仲むつまじく船に向かっていった。
George_Cochran
Harold_Gridley
Lalah
Ken_Arok
Gung
Bhoma_Da
Ramayana
監督
原作、脚色
原作、製作
撮影
音楽監督
美術
美術
編集
録音
録音
作曲
作詞
テクニカラー・カラー・コンサルタント
脚色
脚色
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