第71回ベルリン国際映画祭にて銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞。「偶然」をテーマに3つの物語が織りなされる濱口竜介初の短編集。親友同士、教授と生徒、同窓生の対話がやがて変調し、人間の本性や人生の断片を浮かび上がらせる。出演は連続テレビ小説『エール』が話題を生んだ古川琴音のほか、中島歩、森郁月、甲斐翔真らフレッシュな顔ぶれに、濱口監督作品の「天国はまだ遠い」に出演した玄理、「PASSION」の渋川清彦、占部房子、河井青葉ら個性派が揃った。第22回東京フィルメックスオープニング作品にも選ばれ、観客賞を受賞。
ストーリー
■第1話『魔法(よりもっと不確か)』撮影帰りのタクシーの中、モデルの芽衣子(古川琴音)は、仲の良いヘアメイクのつぐみ(玄理)から、彼女が最近会った気になる男性(中島歩)との惚気話を聞かされる。つぐみが先に下車したあと、ひとり車内に残った芽衣子が運転手に告げた行き先は──。■第2話『扉は開けたままで』作家で大学教授の瀬川(渋川清彦)は、出席日数の足りないゼミ生・佐々木(甲斐翔真)の単位取得を認めず、佐々木の就職内定は取り消しに。逆恨みをした彼は、同級生の奈緒(森郁月)に色仕掛けの共謀をもちかけ、瀬川にスキャンダルを起こさせようとする。■第3話『もう一度』高校の同窓会に参加するため仙台へやってきた夏子(占部房子)は、仙台駅のエスカレーターであや(河井青葉)とすれ違う。お互いを見返し、あわてて駆け寄る夏子とあや。20年ぶりの再会に興奮を隠しきれず話し込むふたりの関係性に、やがて想像し得なかった変化が訪れる。
スタッフ
監督、脚本
濱口竜介
エグゼクティブプロデューサー
原田将
エグゼクティブプロデューサー
徳山勝巳
撮影
飯岡幸子
美術
布部雅人
美術
徐賢先
スタイリスト
碓井章訓
メイク
須見有樹子
録音
城野直樹
録音
黄永昌
助監督
高野徹
助監督
深田隆之
プロデューサー
高田聡
整音
鈴木昭彦
カラリスト
田巻源太
制作
大美賀均
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 映倫区分
- PG12
- 製作年
- 2021年
- 製作国
- 日本
- 配給
- Incline LLP(配給協力:コピアポア・フィルム)
- 初公開日
- 2021年12月17日
- 上映時間
- 121分
- 製作会社
- NEOPA fictive
[c]2021 NEOPA / Fictive
[c]キネマ旬報社