ブランシュ・スウィート
Dolores_Mendoza
「ホワイト・シスター(1923)」の原作者たるアメリカの小説家マリオン・クローフォード氏の書いた小説を、ジューン・メイシス女史が脚色しフォックス社で「巌窟王(1922)」「或る愚者有りき」「ラスト・トレイル」等を監督したエメット・J・フリン氏が監督したもの。主役は「快男子ソーヤー」等出演のブランシュ・スウィート嬢「沈黙の命令」等のエドモンド・ロウ氏「虚栄の市(1923)」等のホバート・ボスウォース氏「南海の情火」等のポーリン・スターク嬢「ロビン・フッド(1922)」等のサム・ド・グラッス氏等である。十六世紀のスペイン王廷を背景にした壯大なロマンスである。
スペイン王プィリップ二世は王弟のドン・ジョンを英国の王女と結婚させようとしたが、ジョンは大将軍メンドザの美しき娘ドロレスと恋仲なのでこれを承知しない。王もドロレスを恋していたのでジョンをムーア人の征討に向わしめ、戦死させようと計ったが、ジョンは偉功を樹し、凱旋して来る。ドロレスの父メンドザはジョンの娘に対する愛が不真面目なものと誤解して許さなかった。ジョンは王と争って王に刺される。メンドザは王を救おうとして自分がジョンを殺したと告白して獄に下りる。ドロレスは王に迫って、父を放さなければ真の犯人を暴露するというので、王は止むなく放免状に署名した。しかしジョンは殺されたのではなかったので、やがて王の許しと父の祝福を受けて、ドロレスとジョンとの結婚は盛大に行われた。
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