監督、脚本、録音
作家・詩人でもあるトーマス・ハイゼ監督が、旧東ドイツ末期の人民警察にカメラを向けた中編ドキュメンタリー。現在も将来も見えない漠然とした不安の中で思考停止しているかのように、働く大人たちは無気力に日々を送り、働かない若者は体制反撥者となる。体制にとってふさわしくないとみなされ、ドイツ再統一後の1991年まで上映禁止されていた。2021年4月3日に開催された『トーマス・ハイゼ レトロスペクティブ』にて日本初上映。2021年6月19日より大阪にて、同年7月3日より東京にて劇場公開。
ストーリー
4月の復活祭(イースターホリデー)を目前に控えた人民警察内部。警官はコーヒーを飲みながらアイスホッケーや映画のラブシーンに見入っている。働く大人たちは無気力に日々を送り、働かない若者は体制反撥者となる。それは、現在も将来も見えない漠然とした不安の中で、思考停止してしまっている姿なのかもしれない。10代前半の男の子に将来の夢を尋ねたところ、男の子は目を輝かせながら人民警察で働くと語るが……。
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作品データ
- 原題
- VOLKSPOLIZEI 1985
- 製作年
- 1985年
- 製作国
- 東ドイツ
- 配給
- サニーフィルム
- 初公開日
- 2021年7月3日
- 上映時間
- 60分
- 製作会社
- Staatliche Filmdokumentation beim Staatlichen Filmarchiv der DDR, Berlin
- ジャンル
- ドキュメンタリー
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