日向の罪人
日向の罪人
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日向の罪人

1932年公開
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ミドルレッド・クラムの筆になる小説から「素晴らしき嘘」のヴィンセント・ローレンス、「少年世界」のワンデマー・ヤング、「アメリカの悲劇」のサミュエル・ホッフェンシュタインの三人が共力して脚色、新人アレクサンダー・ホールが感得にあたり、「恋愛即興詩」のレイ・ジューンが撮影した映画で出演者は「恋を喰べる女」のキャロル・ロンバート、「ミラクルマン(1932)」のチェスター・モリス、「待ちのおんな」のドリアン・エイムス、ウォルター・バイロンの面々である。

ストーリー

貧しい家に育ったに係わらずドリスは美しい容貌を持った娘であった。ある衣装店のマネキンとして働いていたが天成の麗しさは多くの人々の眼をひいた。従って彼女は自分を生かす贅沢な生活に憧れていた。ドリスにはジミーという愛人がある。彼は愛の深さに於いても申し分ないし、男性的な体格も理想的な恋人であるが、ただ一つ職業が自動車の修繕職工なので生活的には恵まれていなかった。貧乏をなによりも恐れるドリスにとってジミーが急いでいる結婚に同意出来ないのも無理なかった。彼女は恋人からかき説かれる度に言を左右にしていた。ある時金持ちフローレンスの邸に開かれた宴会の余興に出たドリスは夫人の前夫で女好きのネルソンの眼に止まった。それ以来彼にうるさくつきまとわれるが彼女は別に愛を感じなかった。しかし他の男の出来たことを耳にしたジミーはドリスの薄情を怨んだ。そしてふとしたことから富豪の令嬢クレヤと相知ったジミーはクレヤから招かれるままに彼女の運転手となった。やがて彼はクレヤが自分を愛していることを知り、剰へ結婚さえ申し込まれた。ドリスの心が他へ移ったと信じた彼はクレヤの言葉に従って秘かに結婚した。が、間もなくそれは世間に知れ渡ってしまった。新聞でこれを知ったドリスはこれまた口惜まぎれにネルソンの内妻となった。そして何ヵ月かがたって行った。金のあるに任せて好き勝手なことをして暮らしたもののドリスもジミーも本当の楽しさは味わえなかった。ようやく目覚めると共にジミーは己の愚かさに愛想がつきクレアとも離れがちだった。ドリスの方もネルソンから結局品物の如く扱われていることに気づいて彼と手を切った。期せずして二人の生活は改まった。そして一介の自動車販売人となったジミーはある建物を訪れた時そこに働くドリスの殊勝な姿を見出した。再会は二人に始めて真の幸福を教えた。彼らは離れじとお互いに相抱くのであった。

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作品データ

原題
Sinners in the Sun
製作年
1932年
製作国
アメリカ
初公開日
1932年
製作会社
パラマウント


[c]キネマ旬報社