ユ・アイン
テイン
女性監督ホン・ウィジョンのオリジナル脚本による長篇デビュー作。思いがけず誘拐犯になった口のきけない男と、女児であるがゆえに身代金を親に払ってもらえない少女。韓国社会で生きる声なき人間たちの孤独を描いた珠玉のサスペンス。「バーニング 劇場版」のユ・アインが、一切せりふがない難役に体重を15キロ増量して挑み、青龍賞で「王の運命 -歴史を変えた八日間-」以来、二度目の最優秀主演男優賞を受賞、百想芸術大賞でも初の最優秀演技賞に輝いた。共演は主人公の相棒役に『梨泰院クラス』の悪役で人気を博したユ・ジェミョン、犯罪組織のボス役に歌手としても活躍する俳優イム・ガンソン、誘拐される少女役にムン・スンアなど。ホン・ウィジョンは、本作で青龍賞の新人監督賞を受賞したほか、百想芸術大賞では新人の枠を超えて監督賞を受賞している。
移動トラックによる鶏卵販売だけでは生活が成り立たず、犯罪組織からの下請けで死体処理に手を染めている、口のきけない青年テイン(ユ・アイン)と左足をひきずる相棒のチャンボク(ユ・ジェミョン)。ある日、犯罪組織のボス、ヨンソク(イム・ガンソン)の無茶な命令により、身代金目的で誘拐された11歳の少女チョヒ(ムン・スンア)を1日だけ預かることになる。ところが、依頼をしたヨンソクが組織に始末され、ふたりは途方にくれてしまう。女児であるがゆえに父親が身代金を渋っていると聞かされたテインは、チャンボクに押し切られ、自転車の後ろにチョヒをくくりつけて家へ連れてくる。その粗末な小屋には、幼い少女ムンジュが腹をすかせて兄の帰りを待っていた。誘拐犯と人質という関係でありながら、社会に居場所を持たない彼らは、いつしか疑似家族のようになっていくが……。
監督、脚本
製作
製作
撮影
音楽
音楽
美術
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録音
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