フランコ・ネロ
Walter
キャンピング・カーでアメリカ旅行を楽しむ若夫婦が、1人の男を乗せたために起る恐怖を描く。監督はパスクァーレ・フェスタ=カンパニーレ、脚本はオッタビオ・ジェンマとアルド・クルード、撮影はフランコ・ディ・ジャコモ、音楽は「オルカ」のエンニオ・モリコーネ、編集はアントニオ・シチリアーノが各々担当。出演は「スキャンダル」のフランコ・ネロ、「O嬢の物語」のコリンヌ・クレリー、デイヴィッド・ヘス、ジョン・スタイナーなど。
イタリアの新聞記者ウォルター(フランコ・ネロ)はセクシーな妻イブ(コリンヌ・クレリー)と取材を兼ねてアメリカ中をキャンピング・カーで旅していた。結婚9年めの2人は何かにつけて反発しあっていた。ネバタからロスに戻る途中、イブはヒッチハイクの若い男アダム(デイヴィッド・ヘス)を乗せてしまう。このアダムという男は、警官を2人殺して逃走中の200万ドル強盗の犯人だった。夜が来て、拳銃で脅され手足を縛られて身動きできないウォルターの前で、アダムはイブを犯し始め、トレーラーの中に姿を消す。その隙に縄を切ろうとしたウォルターの胸にアダムの銃が突きつけられる。が、その時、トレーラーの戸口からイブがアダムに向けてライフルを放った。自由になった2人は、200万ドルを持ってトレーラーを走らせる。後方からドライブ・インの若者たちがオートバイで追いかけてきて運転の妨害をする。車がカーブにさしかかった時、崖下に転落してしまう。若者たちはウォルターのポケットの300ドルを狙ったのだ。200万ドルに気付かずに逃げていく彼等を尻目に、ウォルターは死にかけているイブをトレーラーからかつぎ出し、アダムの死体の隣に置き、ガソリンを撒くと満足そうに火をつけた。200万ドルのケースを持って、ウォルターは道路に立ち、片手を上げて通りかかる車を待つのだった。
監督
脚本
脚本
撮影
撮影
音楽
プロダクション・デザイン
編集
字幕
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