山口淑子
Tae_Shimizu
山口淑子が、日本人として戦後初の主役を演ずるアメリカ映画でジョセフ・バーンハード製作の1951年度作品。脚本は共同製作者アンソン・ボンドのストーリーを元にして、女流ライターのキャサリン・ターニーが執筆、「白昼の決闘」のキング・ヴィダーが監督に当たった。撮影は「愛と血の大地」のライオネル・リンドン、音楽はエミール・ニューマンとアーサー・ランジの共同。山口淑子(シャーリー・山口)の相手役には「裸の街」のドン・テイラー。助演陣は「帰郷(1948)」のキャメロン・ミッチェル、「西部の怒り」のマリー・ウィンザー、「二世部隊」のレーン・中野、朝鮮人俳優フィリップ・アーンらが登場する。
朝鮮戦線で重傷を負い、日本の米軍病院に収容されたジム・スターリング中尉(ドン・テイラー)は、日本看護婦清水妙子(シャーリー・山口)と知り合い、烈しく愛し合うようになった。妙子は祖父英太郎に育てられていたので、ジムは彼に結婚を求め、許されてカリフォルニア州サリナスのジムの両親の農場へ帰ってきた。ジムの兄嫁フラン(マリー・ウィンザー)はかつて彼を想っていたので、妙子の出現に嫉妬しさまざまな冷たい仕打を行なった。妙子は近所にささやかな農場を営む長谷川四郎(レーン・中野)と親しくつき合うようになり、彼の妹エマに何くれと親切をつくしたが、それをみたフランは妙子と四郎の仲を邪推しはじめた。ジムは近くの丘に新居を作る計画をたて、更に妙子をゲイシャ・ガールと罵った米人と闘うなど、心から妻のためにつくし、やがて妙子は黒髪の男児を生んだ。ところがこの時家に手紙が舞い込み、赤ん坊は四郎の子であると中傷してあった。一家中が気まずくなりジムは両親と口論をはじめる始末に、妙子は書き置きをして家出した。モントレイの日本人農場で働き、帰国の旅費を稼ぐつもりであった。ジムは手紙の主がフランではないかと感付き、問い詰めて白状させた。一家のものはすべて妙子に対する態度に至らぬものがあったことを反省し、手分けして彼女を探しはじめた結果、ジムは彼女を見つけ出した。妙子はジムの姿をみると逃げ出し、断崖から身を投げようとしたが間一髪追い付いたジムは、固く彼女を抱きしめて家族のあやまりを詫びるのであった。
Tae_Shimizu
Jim_Sterling
Art_Sterling
Fran_Sterling
Ed_Sterling
Harriet_Sterling
Eitaro_Shimizu
Emily_Shafer
Shiro_Hasegawa
Mrs._Milly_Shafer
Ted_Sterling
Woody_Blacker
Emma_Hasegawa
Mr._Hasegawa
Tae's_Mother
Kioto
Man_at_fish_Market
Japanese_Servant
Japanese_Servant
Old_Japanese_Woman
Man_at_Plant
監督
脚本
原作、製作
製作
撮影
音楽
音楽
美術
編集
録音
録音
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