大川裕明
金田
短編「ファミリーファミリー」が国内外の映画祭で話題を呼んだ大川裕明監督による初長編。潔癖症で人付き合いが苦手なヤクザ・金田の仕事は、底辺で懸命に生きる人々の借金取り立て。ある日、金田は東という男の家に向かうが、彼は44歳の地下アイドルだった。金田役は大川監督自身。地下アイドル・あずぽんを俳優の傍らポーカープレイヤーとしても活躍する彦坂啓介が演じる。
42才の金田(大川裕明)は昔堅気のヤクザだが、潔癖症で人付き合いが苦手。組でも浮いた存在で、借金の取り立ての仕事をあてがわれている。債権者は老後破産の夫婦など、いずれも底辺で懸命に生きる人々ばかり。ある日、金田は取り立てのため、東(彦坂啓介)という男の家に向かう。東は芸名をあずぽんと名乗り、44歳の今でも活動を続ける地下アイドルだった。彼は年老いた両親と暮らし、どこまでも呑気でポジティブ。そんなあずぽんにイラつく金田だったが、ひょんなことから一緒に取り立て旅行に行ったり、金田が密かに想いを寄せる女性をあずぽんが誘い3人で飲んだりしているうちに特別な思いを抱くようになる。やがて、ヤクザから足を洗って真っ当な職につく決意をした金田。ところがそこに邪魔が入り、なかなか堅気の仕事が続かない。そんな折、自身の生誕ライブを楽しみにしていたあずぽんは、半グレのヤンキーから因縁をつけられ、ターゲットにされてしまう……。
金田
東/あずぽん
蕎麦屋のマドンナ
東の母
東の父
ライブハウスのマスター