クローデット・コルベール
Lee_Addams
「卵と私」「ブーム・タウン」のクローデット・コルベール「ミニヴァー夫人」「パーキントン夫人」のウォルター・ビジョン「嘘つきお嬢さん」「姉妹と水兵」のジューン・アリソンが主演する1946年作品でローズ・フランケンとウィリアム・ブラウン・メロニーが書卸したストーリーを、ウイットフィールド・クックとアン・モリスン・チェピンが協力脚色し「美人劇場」「ニュー・ムーン」のロバート・Z・レナードが監督し「育ち行く年」のジョージ・フォルシーが撮影している。共演は「わが家の楽園」のライオネル・バリモア「奥様は顔が二つ」のウィリアム・スターリング「ワルツ・タイム」のパトリシア・メディナ、リチャード・デア、マーシャル・トンプソン等である。
リーは子供の2人あるラリー・アダムスと結婚した。ラリーは才能あるピアニストであるが、流行のジャズ音楽に妥協することが出来ないので、心ならずも銀行に働いて、満たされぬ悩みを酒でまぎらせていた。リーは夫の気持ちを理解はしたが、5歳になる継娘ペニーが嫉妬深く、父の愛を独占する敵としてリーを憎むのをどうすることも出来なかった。ところがラリーが泥酔したので、彼の同窓の友クリス・マシューズとリーが出席した。クリスはかつてリーを愛したが婚約者があると聞いて身を引き独身生活を送っている折柄、リーと再会して消えやらぬ情熱を感じたが、それを押さえて帰途につく。その時ラリーが断崖から投身自殺をしたという知らせが来た。ラリーは銀行の帳簿に大きな穴を開けていた。リーとクリスのことで世間は有らぬうわさを立てた。リーはロード・アイランドの邸宅を引き払いニューヨークへ出て土地売買業をやり、夫の使い込みを返済してしまった。リーの悩みは17歳のペニーである。亡父が好んだドビュッシーのピアノ曲ばかり弾いて、閉じこもっているのである。リーは精神科医ロシガー博士の勧めで、ロード・アイランドの家へ、一家を挙げて、また移る。海軍を除隊になつた継子のチェースはクリスの造船所に働き、それが縁でクリスとリーは10年ぶりに会った。クリスは10年前よりも彼女を愛していることを感じたが、リーもまた彼に心を引かれた。ペニーはクリスが父の親友と知り、彼が示す好意を愛しているのだと思い込んだ。しかしクリスが愛しているのは継母であることを知ると、彼女は兄にリーのことを非難する。継母の献身的な愛を知るチェースは妹の不心得をさとすために、すべての事実を告げた。絶望したペニーが父と同じく自殺しようとしたのをりーは直覚し危ないところを救った。父の過失を恥じるよりも立派な音楽家としての父を愛すべきだとりーに教えられ、ペニーは夢から覚めたような心持ちがして、快活な女学生として学校へ帰って行った。リーがクリスと結婚する時には、ペニーは誰よりもそれを喜ぶにちがいない。
Lee_Addams
Chris_Mathews
Penny_Addams
Dr._Rossiger
Chase_N_Addams
Brandon_Reynolds
Mrs._Stover
Larry_Addams
Kay_Burns
Miss_Hunter
Penny_as_child
chase_as_child
監督
原作、脚色
原作、脚色
製作
撮影
音楽
編集
脚色
脚色
[c]キネマ旬報社