「いただきます」シリーズのオオタヴィン監督が自由教育の現場を撮ったドキュメンタリー。自己決定・個性化・体験学習を教育の軸にしたきのくに子どもの村学園、体験型総合学習を続ける伊那小学校、校則や定期テストをやめた桜丘中学校の元校長を取り上げる。各校の関係者に加え、脳科学者の茂木健一郎、教育評論家の尾木直樹、文化人類学者の辻信一、作家の高橋源一郎が出演。「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズの吉岡秀隆がナレーションを務める。
ストーリー
1992年設立の学校法人きのくに子どもの村学園。ここは文部科学省の学校教育法に準じた正規の学校法人として県知事が認可した、自由な私立学校。子どもの村では、感情、知性、人間関係のいずれの面でも自由な子どもに育つために、自己決定・個性化・体験学習を原則にしている。学習計画や行事の立案は子どもと大人の話し合いで決定し、個性や個人差を尊重。本の勉強よりも、実際に作ったり調べたりする活動が重視され、プロジェクトと呼ばれる体験学習が時間割の半分を占めている。子どもたちは自分たちでプロジェクトを運営し自らの頭で考えており、体験学習に夢中な子どもたちであふれている。子どもの村のスタッフは口を揃えて、楽しくなければ学校じゃない、と言う。そんなきのくに子どもの村学園にオオタヴィン監督が1年間密着。また、1956年に成績通知表が廃止され、固定化された時間割やチャイムがない、体験型総合学習を続ける公立小学校、伊那小学校や、2010 年から10年間世田谷区立桜丘中学校の校長を務め、定期テストを廃止し校則を3つまでに減らすなど在任中に子どもファーストの視点で学校を改革した西郷孝彦先生を取り上げる。
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