一日だけの淑女
一日だけの淑女
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一日だけの淑女

1933年公開、96分
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「狂乱のアメリカ」「たそがれの女」と同じくフランク・キャプラが監督に当たり、ジョセフ・ウォーカーが撮影した映画で、O・ヘンリーの再来と称されるデーモン・ラニョン作の小説を「狂乱のアメリカ」「ナイトクラブの女」のロバート・リスキンが脚色したもの。主演者は「ゴールド・ディガース」「処女読本(1932)」のウォーレン・ウィリアムで、「百万円貰ったら」「今日限りの命」のメイ・ロブソンをはじめ「雨」「ゴールド・ディガース」のガイ・キッビー、「生の創め」「女性二重奏」のグレンダ・ファレル、「秘密」「唄へ!踊れ!(1933)」のネッド・スパークス、「僕の自叙伝」のジーン・パーカー、「狂乱のアメリカ」のウォルター・コノリー、バリー・ノートン、ウォーリス・クラーク・ロバート、エメット・オコナー等が助演。

ストーリー

ニューヨークブロードウェイ街頭の乞食仲間のりんご売りアニーという寡婦はりんごを売って1人娘のルイズを遥かスペインに留学させている。アニーは身分を隠し、マーベリー・ホテルに止宿する上流夫人で、金満家の後妻となっている様に娘に思わせた。そのためにホテルの門番からホテル用便箋をもらって娘と文通していた。ところが娘から、スペインのロメロ伯爵の息子カーロスと恋におち、3人同道でニューヨークの母を訪れる旨の手紙が来た。現実を暴露する位なら死んでしまおうとアニーは思った。彼女の煩悶を見かねた乞食たちは、常々アニーを贔負にする賭博者の親分「殿様」デーヴに訴えてアニーを救う様に頼んだ。デーヴは気乗りしなかったが一肌脱ぐこととなり旅行中の友人の家を借受け、ナイトクラブの女将ミズーリ・マーティンをしてアニーを淑女に仕立て挙げさせる。そしてアニーの架空の良人は賭玉突きの名人「判官」ブレークのやく回りとし用意万端整った頃、ルイズと伯爵父子の船が到着した。新聞記者が伯爵に会見記事を取りにくると、暴露を怖れてデーヴは記者たちを監禁してしまった。新聞紙は記者3名の疾走、警官の無能、と書き立て市長に探偵方要求する。一方テーヴの肝いりでアニーのパーティーに貴紳淑女に化けて出席するはずのデーヴ配下の無頼感等が、ミズーリ・マーティンのナイトクラブに勢揃いすると、怪しいとにらんだ当局は警官隊をしてクラブを包囲させる。デーヴは自ら警察に出頭して、警視総監を脅迫したが成功しない。8時のパーティーに9時過ぎても来客が1人も来ないので、アニーは観念して伯爵父子に事実を告白する決心をして、自分の身分とこの大芝居のいきさつを打ち明けようと口をきり始める。その時市長を始め貴兄名流が、デーヴから新装を聞いてアニーの母性愛に動かされて、デーヴと共にアニーの招待会に乗り込んでくる。そして知事夫婦も出席する。時間には遅れたがニューヨークの社交界が集まったのを見たロメロ伯爵は、アニーにかけていた疑いも晴れ、ルイズが伯爵家の嫁に恥ずかしからぬ身分と信じた。そしてスペインで晴れて結婚式を挙げんと即夜出帆の船に、ルイズと息子を伴って乗り込んだ。アニーは嬉し涙を流しながら娘の幸福を祈ってハンカチを振った。

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作品データ

原題
Lady for a Day
製作年
1933年
製作国
アメリカ
初公開日
1933年
上映時間
96分
製作会社
コロンビア映画


[c]キネマ旬報社