バート・ウイーラー
Bert
「メリケン万歳爆走の巻」と同じくマーク・サンドリッチが監督したバート・ウイーラー、ロバート・ウールジー主演喜劇で、同じくセルマ・タッドとドロシー・リーが相手役を勤める。原作脚色も「メリケン万歳爆走の巻爆走の巻」のエドワード・カウフマンが「レヴュー艦隊」のベン・ホームズと協力して執筆し、撮影も同じくデイヴィッド・エーベルが当っている。助演者は「轟く天地」「カンターの闘牛師」のノア・ビアリー、「極楽特急」のロバート・グリーグ、「空中レヴュー時代」のフランクリン・パングボーン、アルフ・P・ジェームズ、スナップ・ポラード等である。
バートとボップは中世期欧洲を遍歴する騎士であった。二人は貴人の馬車の底に潜って無銭旅行をして居るうちウェスキット公爵が債権の抵当に奪って妻としようと考えているメーリー・アンと会う。彼女は公爵の眼をのがれようと、男装して旅行している。バート、ボップ、メーリーの三銃士は仲好く旅を続けるが、バートには生来の窃盗癖があって、或る貴人の時計から村の半鐘まで盗んでしまうので、急拠、村を逃げ出さねばならなくなり、王様の侍医の馬車に乗って遁走する。間違って、馬車はウェスキット公爵の館に着く。館では国王の侍医が来る事に成って居たので、三人は忽ち歓待される。バートは、メーリーが女である事を知り、途端に恋に陥る。ボップは公爵の病気を治したが、また彼の姪で勇猛な男爵の妻ジェネヴィーヴに思召しを起す。男爵は旅から戻り、ボップに対して烈火の如く怒るが、相手が国王の侍医では迂闊な真似も出来ず困って居た。其処え本ものの侍医が来るので化の皮が剥げ、メーリー・アンも正体が暴露し、早速、結婚を強請される。折しもあれや、巨大や野猪が檻を破って逸走する。公爵の命令で捕えた者に賞金を出す事になる。バートとボップは武者振り凛々しく出かけるが、ホンの怪我の功名で猪を捕える。賞金はメーリー・アンの父の負債と同額であったので、彼女は自由の身となることが出来た。
Bert
Bob
Lady_Genevieve
Mary_Ann
Baron
Duke of Weskit
The_Baron's_Friend
Town_Crier
Mary_Ann's_Father
King's_Physicians
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