ジェラール・ドパルデュー
Christopher_Columbus
アメリカ大陸を発見したクリストファー・コロンブスの半生を描く。大陸発見500年を記念したフランス、スペイン両国の文化省後援作品で、監督は「テルマ&ルイーズ」のリドリー・スコット、製作はスコットと「ボヴァリー夫人」のアラン・ゴールドマン、エグゼクティヴ・プロデューサーは「テルマ&ルイーズ」のミミ・ポーク・ソテラと「ミッション」のイエン・スミス、脚本はロザリン・ボッシュ、撮影は「テルマ&ルイーズ」のエイドリアン・ビドル、音楽は「南極物語」のヴァンゲリスが担当。
1510年。フェルナンド(ローレン・ディーン)が父コロンブス(ジェラール・ドパルデュー)の伝記を編纂しようと、異母兄ディエゴのもとを訪れたところから物語は回想される。1491年、スペインのアンダルシア。船乗りで探検家でもあったクリストファー・コロンブスはいつも幼いフェルナンドに地球は球体であり、従来のように東からだけでなく西からでもアジアに到達することを語って聞かせていた。だが当時のスペインでは異端審問が熾烈を極めており、彼もまた異教視されていた。自説を証明するため、コロンブスはサンチェス財務長官(アーマンド・アサンテ)を抱き込み、船主ピンゾン(チェッキー・カリョ)や金貸しのサンタルヘル(フランク・ランジェラ)らの協力を受けて航海の準備を進める。一方、異教の烙印から逃れるため、コロンブスはアルハンブラ宮殿に出かけイザベル女王(シガニー・ウィーヴァー)に旅の許可を願い出、彼の率直な人柄が気に入った女王は、彼に旅の許可と援助を約束した。1492年8月3日。こうしていよいよサンタ・マリア、ニーニャ、ピンタの3隻の船をしたててコロンブスの第1回の探検の旅が始まった。容赦ない嵐に揉まれながらも、一行は10月12日、遂にグアナハニ島(現在のエルサルヴァドル)に到着、先住のインディアンとも友好関係を結ぶ。1493年3月18日、英雄として旅から戻ったコロンブスは、コルドバの大聖院でイザベル女王とフェルディナンド国王と肩を並べて座り、法王のローマ招待も受けた。そんな彼の成功を妬む者もおり、皮肉を浴びせられるが、コロンブスはそれに卵を立てられるかどうかの頓知で答えてみせる。彼の元には次の探検に加わろうとして大勢の人々が集まってきた。コロンブスは2人の息子を女王の軍隊に入れ、再びイスパニオラへと旅立ち、新都市イザベルの建設に取りかかる。だが貴族の労働拒否や先住人の敵意に悩まされ、さらにはコロンブスのライバルであった貴族モクシカ(マイケル・ウィンコット)の反乱が起こり、コロンブスは責任を問われ投獄される。それもつかの間、銀行家サンタルヘルの口添えで再び航海できるようになったコロンブスは、1502年7月27日、グラシアス・ア・ディオス岬を発見するが、この時老インディアンによって初めて彼は新大陸がアジアでないことを知らされ愕然とする。長年の厳しい旅の疲れからコロンブスは次第に病魔に侵されていくが、ジャマイカ、ハイチ、キューバと精力的に旅を続け、その一方で、イザベル女王に自分の名誉回復の手紙を送る。だがその願いも空しく、女王は彼の手紙を読み終わったあと息をひきとるのだった。
Christopher_Columbus
Queen_Isabel
Sanchez
Beatrix
Marchena
Pinzon
Santangel
Moxica
Fernando(at_age_19)
監督、製作
脚本
製作
製作総指揮
製作総指揮
撮影
音楽
編集
編集
衣装デザイン
特殊効果
字幕
[c]キネマ旬報社