クリント・イーストウッド
Mitchell_Gant
音速の6倍で飛行し、レーダーに影すら残さないソ連の戦闘機ミグ31を、アメリカ空軍の一軍人が盗むまでを描くクレイグ・トーマスのベストセラー小説(パシフィカ)の映画化。製作・監督はクリント・イーストウッド、製作総指揮はフリッツ・マーネイズ、脚色はアレックス・ラスカーとウェンデル・ウェルマン、撮影はブルース・サーティーズ、音楽はモーリス・ジャールが担当。出演はクリント・イーストウッド、デイヴィッド・ハフマン、フレディ・ジョーンズ、ウォーレン・クラーク、ナイジェル・ホーソーンなど。日本版字幕は戸田奈津子。デラックスカラー、パナビジョン。1982年作品。
イギリス秘密諜報局のケネス・オーブリー(フレディ・ジョーンズ)が、ソ連が最新鋭の戦闘機ミグ31を完成させ、近々政府首脳を前にテスト飛行をする、という情報を入手、NATO側がこの情報を基にミグ31の奪取作戦を展開することになった。そのミグ31を操縦し奪い去る任務がベトナム戦で活躍したミッチェル・ガント(クリント・イーストウッド)に課せられた。暗号名ファイヤーフォックスと名付けられたこの戦闘機は、最高速度マッハ6、アンチ・レーダー・システムを持ち、思考誘導兵器装置を装備するといった驚異的なジェット機で、NATO側がこれに匹敵する戦闘機を開発する場合、最低でも10年以上かかるというのだ。輸出代理業者になりすましてガントがモスクワのシェレメティエボ空港に降り立つ。その夜、ガントはビリアルスクヘ送り込んでくれるぺイベル・ウペンスコイ(ウォーレン・クラーク)に会う。だが、尋問してきたKGB局員をガントは殺してしまう。翌朝、トラック運転手を装ったガントらは、偽造した通行証を手に目的地へ向かう。途中でトラックを飛び降りたガントは、ファイヤーフォックス設計の中心的科学者で今回の作戦の協力者であるセミロフスキーと、ピョートル・バラノビッチ(ナイジェル・ホーソーン)、そして彼の夫人であるナタリアに会う。KGBは、中央記録コンピューターの膨大な資料をもとに、KGB局員殺害の犯人の正体がガントであることをつきとめる。だが、その報告がKGBのコンタルスキー大佐のもとへ入った頃、ガントたちも最終行動に入っていたた。格納庫の機材に火をつけ、混乱に乗じてパイロットに変装したガントがファイヤーフォックスを外へ出し、そのまま飛び立っていった。ソ連の書記長はファイヤーフォックスの国外脱出を防ぐべく、ファイヤーフォックス2号機に後を追わせる。ガントの乗ったファイヤーフォックスは計画通り、燃料のきれる直前、北極の氷原に着陸しNATO側の潜水艦から燃料の補給を受け、最終目的地へ向かおうとする。2号機は、遂に彼の機を発見、両機による壮絶なドッグ・ファイトが北極海で展開する。ガントは手に汗握る交戦の末、ファイヤーフォックス2号機を撃墜した。(ワーナー・ブラザース配給*2時間16分)
Mitchell_Gant
Kenneth_Aubrey
Buckholz
Pavel_Upenskoy
Semelovsky
Colonel_Kontarsky
General_Vladimirov
Pyotr_Baranovich
First_Secretary
監督、製作
脚本
脚本
原作
製作総指揮
撮影
音楽
美術
美術
編集
編集
特殊効果
字幕
[c]キネマ旬報社