小野寺ずる
由紀子
第4回新人監督映画祭(2017)長編部門グランプリを受賞したヒューマンドラマ。奔放な母の元で孤立し、息苦しい毎日を送ってきた由紀子。だが、母の何人目かの男からブレゼントされたカメラが彼女の人生観を一変させる。レンズから覗く世界は、途端に色彩に溢れ……。出演は「アボカドの固さ」の小野寺ずる、「エターナル・マリア」の大橋一輝。アップリンク吉祥寺にて開催される『《ReallyLiKeFilms SHOWCASE》第一弾 矢野瑛彦監督作品選』にて上映。
代わる代わる父と名乗る男が出入りする家で、いつも孤立し、息苦しい生活を送ってきた由紀子(小野寺ずる)。奔放な母は由紀子を「あんたの良いとこはわがままを言わないこと」と褒めた。由紀子のモノクロームの思春期に、わずかな彩りを与えてくれたのは、何人目かの父親であった。フォトグラファーらしいその男からブレゼントされたカメラが、彼女の人生観を一変させる。レンズから覗く世界は、途端に色彩に溢れ出す。そんななか、由紀子の前に「わがままを聞いて欲しい」という男が現れる……。
[c]キネマ旬報社