宇梶剛士
喜治、エカシ
俳優の宇梶剛士が主宰する劇団PATHOS PACK(パトスパック)で、自身が脚本・演出を務めた舞台『永遠ノ矢(トワノアイ)』の公演を映像化。宇梶のルーツのひとつである北海道、そしてアイヌをテーマに、弓の名手であった祖先の想いを継ぎ、現代を生きていこうとする青年の成長物語。タイトルの“アイ”は、アイヌ語で“矢”を意味する言葉。北海道内7か所での上演が企画されていたが、コロナ禍の影響で3か所しかかなわず、2021年7月1日に釧路にて行われた舞台を撮影した。札幌のシアターキノにて公開後、道内にて拡大、評判を受けて東京での上映が実現した。
菅野家の次男・海は、母方の祖父の葬儀の席で、長男・一矢が出席していないこと、20年前に亡くなった海たちの父親の墓を建てていないことを叔父たちに責められていた。のらりくらりと責めをかわす海に、興奮した叔父が受け入れ難い言葉を吐く……。なんと、3歳下の妹・環菜が、自分とは本当の兄妹ではないと言うのだ。帰宅後、母親に真実を問う海だったが埒はあかず、数年前に北海道に行ったきり戻ってこない不仲の長男・一矢に会うために、海は北の大地に向け旅立つ。一方、亡き父の故郷で先祖代々受け継がれてきた矢筒の伝承を辿ろうとしている長男・一矢。その伝承とは、自分たちの先祖、弓の名手・イソンクルが、敵の将を射ずに、矢を捨て姿を消したという言い伝えだった。代々受け渡されて来たという矢筒を手に、一矢の思念は350年前のアイヌモシリへと飛び、交錯し始める。(※イソンクルの「ル」は小文字)
喜治、エカシ
正蔵、佐伯喜一、光岡政孝
森乃住人、酒井秋男
菅野海
イソンクル、菅野一矢
菅野環菜
佐伯幹子、ソヨ、生子
菅野実那
監督
作、舞台演出
総指揮、企画
撮影
美術
編集
衣装
照明
音響
助監督
舞台監督
プロデューサー
宣伝担当
エンディング曲
VE
MA
アイヌ文様デザイン
スチール
アイヌ言語指導