エセル・クレイトン
Countess_Ted_Alias_477
ジョージ・バー・マッカッチョン氏原作の“Green Fancy”を、ツリー・マーシャル氏夫人マリオン・フェアファックス女史が脚色し、セシル・B・ドミーユ氏の令弟ウィリアム・C・デミル氏が監督して、エセル・クレイトン嬢を主役として完成せる人と活劇で、嬢の対手は「憧憬れの都へ」出演のヘンリー・ウッドワード氏である。
ルーラニア国王セバスティアン公はドイツに内通するのを拒絶して今は世を忍ぶ身となっている。姪のテッド姫は仏国戦線で運転手477号として女乍ら健気な働きを続けていた。ある日彼女は伝書鳩を伯父のセバスティアン公から受け取ったが、その文面によると彼女の保管して居る王冠を米国メイン州のグリーン・ファンシー迄持参せよとある。歐羅巴を股に掛ける国際的の大泥棒チェスター・ネイスミスはテッドから伯父に送る通信を途中で手に入れ、莫大な価格ある王冠を手に入れる為、姫を望んで居るユーゴー公爵と共謀し、姫と同じ汽船に乗じて米国へ渡る。船中病気帰国の途にある米国のトーマス・バーンス大尉はテッド姫の美しさに憧れて近附きになろうとするが、姫は彼を避けていた。一行が目差すグリーン・ファンシーへ到着した時、ユーゴーはチェスターを裏切り、己れ一人で王冠と姫の両方を獲んとした。しかし彼等の悪計を知ったトーマス大尉は王冠を奪つてこれを知り合いの女優マーセデスに預けたが、チェスターは巧みにこれを奪つて逃れる。ユーゴーは姫を誘拐せんとして失敗し、姫は大尉と結婚して再び仏国戦場へ病院自動車運転手として出征した。
Countess_Ted_Alias_477
Capt._Thomas_K._Barnes
Prince_Ugo
Chester_Naismith
Prince_Sebastian
Mercedes
Ferdussi_Equerry_to_Sebastian
[c]キネマ旬報社