2020~21年の東京を舞台に、人生をコロナに翻弄される人々を映し出す群像劇。病院で看護師長を務める叔母の家から看護学校に通うさやか。だが叔母の病院でクラスターが発生、罹患した叔母は死亡してしまう。そんななか、さやかは演劇青年の和也と出会い恋心を抱く。新聞社で映画記者をしていた伊藤徳裕による初長編監督作。
ストーリー
橘さやか(岡部莉子)は、地方の親元を離れ、東京の病院で看護師長を務める叔母の関佳子(石本径代)の家から看護学校に通っている。だがコロナ禍のなか、佳子の病院でクラスターが発生、罹患した佳子が死亡する。コロナを怖がる「限局性恐怖症」になってしまうさやか。佳子の同僚・里見健三やクラスターを取材する新聞記者・加藤真希子、佳子の高校生の娘・聖子らと関わりながら、さやかは看護師になることに疑問を抱き、この世の不条理を憂う。そんなある日、さやかは偶然、演劇青年の堤和也(松谷鷹也)と出会い、恋心を抱くようになる。しかし、和也は自分の父親が古関裕太という男の妻と不倫をしていたことを知り、もみ合いの末、裕太を殺害してしまう……。
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