ルイス・ストーン
Judge_Hary
1938年の「ハーディ判事の子供等」を第一作とするアンディ・ハーディ・シリーズの1941年度の一作でオーラニア・ルーヴェロル原作の登場人物をかりて、多くのハーディ物を書いているアグネス・クリスティン・ジョンストンが脚本を書きおろし、ハーディ物監督として認められた故ジョージ・B・サイツが監督し「ブロードウェイ(1941)」のレスター・ホワイトが撮影したもの、出演者は「青春一座」「ブロードウェイ」のミッキー・ルーニー及びジュディ・ガーランド、その他ハーディ物の父母伯爵、愛人を持役とするルイス・ストーン、フェイ・ホールデン、セーラ・ヘイドン、アン・ルザーフォードに新人パトリシア・デーン等の顔ぶれである。
カーヴェルの町で、ハイスクールを卒業したアンディ・ハーディは、カレッジへ進学すべきか実生活に入るべきか、迷った末、後者を選んでニューヨークへ赴いた。それはカーヴェルにいる伯母を尋ねてきたベッシー・プースに、多分に影響された結果で、彼女がニューヨークへ帰る時に同行したのである。アンディは美人の女秘書ジェニット・ヒックスに夢中になった。彼女は最初彼を軽蔑していたが、その正直さにほだされ、彼を就職させてやったのである。しかしハイスクールを出たばかりの少年には大都会の荒波はあまりにも激しく、パンを買う小銭がないということも珍しくないくらいである。ところが、同じような境遇のジミー・フロビッシャーが職を得た喜びに心臓マヒで急死したのを見て、すっかり憂うつになってしまった。おまけに、アンディとジェニットの仲を嫉妬したベッシーが調べたこと--ジェニーは結婚し離婚したという事実--の報告は、アンディを全然幻滅させてしまった。彼は判事である父の歩んだ道を踏もうと決心し、法科に入学しようと故郷カーヴェルへ帰ったのである。
Judge_Hary
Andy_Hardy
Betsy_Booth
Mrs.Hardy
Polly_Benedict
Aunt_Milly
Jennitt_Hicks
Jimmy_Frobisher
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